新学期は不安や緊張も 増えるいじめ「ひとりで悩まないで」

新学期が始まり、児童・生徒には喜びや楽しみが広がる一方で、不安や緊張が高まる時期でもあります。文部科学省によりますと、2022年度のいじめの認知件数は、全国で68万1948件でした。福岡県が去年11月に開設した専門の相談施設には、わずか4か月の間に100件を超える相談が寄せられています。

学校外の立場から子供と保護者を支援去年11月に開設された福岡県のいじめレスキューセンター。いじめに悩む子供や保護者の相談を電話やメールで受けるほか、直接対面で相談することもできます。

「暴言を吐かれた」など、開所から4か月で寄せられたいじめの相談は112件。そのうち104件は保護者からの相談でした。

福岡県福祉労働部こども未来課森山一平企画監「被害者の相談、なかなか難しいケースがありますので、丁寧に対応いなければいけないと思っています」

対応するのは社会福祉士や精神保健福祉士など、学校や教育委員会の職員とは別の第三者。相談を受けた担当者は、保護者が求めた場合学校を訪問して今後の対応を協議するなど、問題解決に向け取り組みます。

福岡県福祉労働部こども未来課森山一平企画監「学校の中だけで解決しようとした場合に、なかなかうまく相談内容が学校に伝わらなかったということもあるようなので、私どもが学校外の立場で相談を受けて、学校側と調整して事態が進展することが期待されています」

112件の相談のうち、50件は、学校側に連絡して対応を協議したケースだったということです。

福岡県いじめレスキューセンター

電話相談電話番号:092―645―2567メールでの相談メールアドレスfukuoka.ijime@rescue―center.org

開設日時日曜日から金曜日10時から18時まで
※祝日及び年末年始(12月29日から1月3日まで)を除く

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