統合校で開校式、新たな歴史刻む 浅間小・なんもく学園・富岡中 群馬

校歌を歌う長野原浅間小児童

長野原浅間小 初年度は74人

 群馬県長野原町の応桑小と北軽井沢小が統合して誕生した浅間小(土屋学校長)の開校式が8日、同校で開かれ、児童や町内関係者が門出を祝った。初年度は新1年生8人を含む全校児童74人でスタートする。

 式辞で萩原睦男町長は「雄大な浅間山の麓に広がる自然環境の中で、広い世界に目を見開き、明るく元気な浅間っ子であってほしい」と激励。土屋校長は「両校の良き歴史と伝統を引き継ぎ、新しいページに歴史を刻む」とあいさつした。

 6年の福嶋新君が萩原町長から校旗を受け取った。児童を代表し、6年の杉崎咲綾さんは「みんなで仲良く助け合い、最高の浅間小をつくっていきたい」と抱負を述べた。

 旧長野原西中(同町応桑)の校舎を改修して活用。北軽井沢にゆかりのある詩人、谷川俊太郎さんが作詞した北軽井沢小の校歌を引き継いだ。

 児童生徒数の減少を背景に同町は学校統合を進め、2021年度に中央小、23年度に長野原中が開校。浅間小の開校で一連の学校統合計画は節目を迎えた。

なんもく学園 「英知を集結」

 南牧小と南牧中を統合した義務教育学校「なんもく学園」の開校式が8日、南牧村の同校で開かれた。全校児童生徒20人が新校舎とともに学校生活をスタートさせた。

 式典で長谷川最定村長は「児童生徒数が少ないからこそできる教育を目指し、村の未来につなげたい」とあいさつ。長谷川村長から校旗を受け取った太刀川雄一校長は「輝かしい歴史の一ページが開かれた。今後、ページの内容を充実させていきたい」と力を込めた。

 在校生を代表し、9年(中学3年)の飯塚慎之介さんが「9年生までの英知を集結し、素晴らしいなんもく学園をつくり上げる」と誓った。

 新校舎は鉄骨平屋建てで、旧南牧小敷地内に建設。校舎内に村産木材を活用し、木のぬくもりを感じながら学習できる空間を目指した。

富岡中 「仲間を大切に」 

 富岡中と富岡東中が統合して生まれた富岡中(白石直樹校長)の開校式が8日、富岡市の同校体育館で開かれた。2、3年生274人(旧富岡中97人、旧富岡東中177人)が、新たな学校生活への期待に胸を膨らませた。

 市教育委員会の服部幸雄教育長が開校を宣言し、白石校長に校旗を授与した。生徒会長の勅使河原龍さんが「仲間との出会いを大切にし、希望や夢があふれる富岡中をつくっていきましょう」とあいさつした。

 合唱曲「マイバラード」などで知られる作曲家の松井孝夫さんが作詞作曲した新しい校歌を歌い、新学校がスタートを切った。

 新生富岡中は、旧富岡東中の校舎(同市富岡)を活用する。

記念撮影するなんもく学園の児童生徒
新しい校歌を歌う富岡中の生徒たち

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