102億円超で建設!第2給食センター完成、15小中学校に給食提供へ 食物アレルギーに対応、専用室で90食まで調理可 老朽化した第3給食センターに代わる施設

「トコろんキッチン」の愛称が付いた第2学校給食センター=8日、所沢市中富

 埼玉県の所沢市教育委員会が同市中富で整備を進めてきた市立第2学校給食センターが完成し10日から、市立15小中学校に給食の提供を開始する。食物アレルギーの児童に対応するために、専用の調理室を設置。施設の愛称は市内の児童や生徒から募集し「トコろんキッチン」とした。

 第2学校給食センターは地上2階建てで、延べ床面積は4503平方メートル。老朽化した第3学校給食センター(同市下富)に代わる施設として、約102億8千万円で建設された。

 市立美原や並木、北秋津など八つの小学校と市立所沢、向陽、南陵など七つの中学校に1日約8千食を配送する。施設では最大約9千食の調理が可能という。

 食物アレルギー食は小学生に対応し、90食まで調理が可能。専属の調理員が配置され、本年度の2学期からスタートさせる。卵や乳など代替品による対応などを行う。

 愛称の「トコろんキッチン」は2022年4月18日~5月11日に市内44校の小中学生から募集があり、652点の応募の中から決めた。同じ愛称の募集が小中学校の13人からあったという。

 3月28日には愛称を考案した児童生徒を招き表彰状や記念品が贈られた。新センターで初めて提供する給食の試食も行われた。

 所沢市内では、ほかに第1学校給食センター(同市北野3丁目)が稼働している。

© 株式会社埼玉新聞社