世の中の猫たちがみんな幸せになれますように 知ってるようで知らない猫についての用語

耳にはするけれど、よくわからない猫関連の言葉も多いですよね。今回は、そんな猫にまつわる用語について、獣医師の山本宗伸先生に教えていただきました。あなたはいくつわかりますか?知らない単語はぜひ、ここで覚えて猫知識を増やしてくださいね。

「保護猫」とは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

保護猫とは、飼い主さんがいない、または事情により飼い主さんを失って保護された猫のことをいいます。
この十数年ほどで、一般的に広く認知されるようになったため、知っている方も多いでしょう。
「殺処分ゼロ」を目指す行政機関やボランティア団体の活動もあり、新しい飼い主さんに迎えられる保護猫が増えています。

ちなみに、行政機関やボランティア団体などから保護猫を迎える際、正式に迎える前に1~2週間ほど一緒に生活するお試し期間のことを「トライアル」と呼びます。
トライアルでは、先住猫との相性のほか、保護猫のお世話を責任をもってできるのか、保護猫が健康で快適な生活を送れるのかなどを考えながら過ごし、一緒に暮らすことが難しければ元の団体などに戻します。

「地域猫」とは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

地域猫とは、地域に住んでいる人々と共生する、特定の飼い主さんがいない猫のことです。
地域住民の合意のもと、食事やトイレ管理などのお世話をされています。これらの活動は、地域住民や行政機関、ボランティア団体が協働で行うのが一般的です。

「TNR」とは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

TNRとは、「Trap(捕獲)」「Neuter(不妊手術)」「Return(元の場所に戻す)」の略で、ノラ猫を捕獲し、不妊手術を行ったあと、元の場所に戻す活動のこと。
何度も同じ猫を捕獲しないよう目印として、不妊手術を行ったら耳先をV字にカットします。その耳のかたちから“さくら猫”と呼ばれることも。

保護猫や地域猫関連の言葉は、最近はよく耳にするようにもなり、知っていた方も多いのではないでしょうか。
知らなかったという方も、猫好きさんならぜひ覚えておきましょう。

お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長)
参考/「ねこのきもち」2024年3月号『読者が気になる言葉を集めました。猫知識が深まる にゃん用語集』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

© 株式会社ベネッセコーポレーション