“トゥドール体制”で鎌田大地の序列に変化? イタリア紙「スピードやギアチェンジ、ゴールを背にした動きを保証」

写真:鎌田はラツィオで定位置を奪取できるか ©Getty Images

イゴール・トゥドール新監督の到来によって、ラツィオの中盤で序列の変化が生じている。

ラツィオは、2021-22シーズンから指揮を執っていたマウリツィオ・サッリ前監督の下で、昨季セリエAを2位で終えるなど好成績を残した。しかし、今季は序盤から低迷が続き、現地時間3月11日に行われたセリエA第28節のウディネーゼ戦に1-2で敗れて公式戦4連敗を喫したタイミングでサッリ前監督が辞任を発表。一時的にアシスタントコーチのジョヴァンニ・マルトゥシエッロ氏が指揮を執ったあと、現役時代にユヴェントスなどで活躍した経験のあるトゥドール氏に指揮官のバトンが引き継がれた。

イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は、“トゥドール体制”でラツィオの中盤で変化が生じている点を指摘。サッリ前監督の下で本領を発揮できずにいた日本代表MF鎌田大地が序列を上げ、逆にこれまで不動のレギュラーだったスペイン人MFルイス・アルベルトが出番を失いつつある現状を分析した。

『コリエレ・デロ・スポルト』は鎌田について「よりスピードやギアチェンジ、ゴールを背にした動きが保証できる」と言及。トゥドール新監督の「ふさわしい能力を持っており、強い選手」という鎌田評を紹介した。

一方、トゥドール新監督就任後は2試合連続でベンチスタートになるなど序列が低下しているL・アルベルトについて、同紙は「ポジション確保に苦戦し、プロジェクトから滑り落ちようとしている」と指摘。「“イル・マーゴ”(魔法使いを指すL・アルベルトの愛称)は事実上、トゥドールにとって選択肢の最後尾となった」と伝えた。

中盤の一角として2試合連続で先発出場を果たしている鎌田は、このままラツィオで定位置を奪取するのだろうか。

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