「鳥肌立つほど怖かった」 日南で震度5弱

地震で商品棚から落ちた焼酎の瓶=8日午前10時44分、日南市南郷町贄波の道の駅「なんごう」

 日南市で最大震度5弱の地震が発生した8日、同市では店の商品が落下するなどしたものの、人や建物への被害はなかった。市民らは安堵(あんど)するとともに、余震への備えなど防災体制をあらためて確認した。
 同市南郷町贄波の道の駅「なんごう」では、商品棚の焼酎が落ちて割れる被害があった。店内に客はいなかったといい、藤本峰子副駅長は「被害が小さくてほっとした。余震に注意し、防災対策を強化していきたい」と気を引き締めた。酒販店が運営する同市中平野1丁目の直売所「つまて市場」でも、焼酎など100本以上の酒瓶がガチャガチャと音を立てたが被害はなし。従業員の坂友美穂さん(50)は「身の危険を感じて店外に避難した。鳥肌が立つほど怖かった」と振り返った。

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