大谷翔平の異次元弾に204勝レジェンドも唖然 逆方向への打球に「メジャーでは出ないと思ったが…」

ツインズ戦に出場したドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

解説のハーシュハイザー氏は、かつて日本に大谷を見に来たことがある

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、敵地ミネアポリスで行われたツインズ戦の7回に、今季3号となるソロ本塁打を放った。広島などでプレーしたジェイ・ジャクソン投手のスライダーを、逆方向に運ぶパワーと技術を見せつけた一撃。通算204勝を挙げたドジャースのレジェンド解説者も「普通ならただのポップフライ」と、半ばあきれた口調だ。

豪快なパワーを見せつけた。大谷は7回2死無走者で迎えた打席、カウント2-1からジャクソンのスライダーが甘く入ってきたところを見逃さなかった。ボールの軌道に逆らわずはじき返した打球は左翼へぐんぐん伸び、スタンド前列に飛び込んだ。

この一打を、驚きをもって見つめたのが、ドジャースなどで通算204勝を挙げ、現在は地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務めるオーレル・ハーシュハイザー氏だ。「全方向へのパワー。左翼側へのパワーはとんでもない。あのホームランの軌道、打ち方、普通だったらただのポップフライだよ!」と、とても逆方向に“流した”打球とは思えないとした。

さらに「日本時代のスカウティングで心配していたことなんだ。日本のほうがボールが飛ぶ、球場は狭い、メジャーでは同じように本塁打は出ないんじゃないかとね。でも、どうだい? 打っちゃうんだよ彼は」と続けた。ハーシュハイザー氏は2017年に、ドジャースのスカウトの一環として大谷を見るために来日したことがある。当時の懸念を、完全に払しょくしているのだという。

大谷は初回と6回には二塁打を放ち、5打数3安打で打率を.345とした。3日(同4日)のジャイアンツ戦から続ける連続試合マルチ安打も、自己最長の5試合としている。パワーとうまさを両立させたバッティングは、しばらく止まりそうにない。

THE ANSWER編集部

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