春の就職シーズンに新分野企業の求人が活発、スマート製造工学の卒業生が好まれる―中国

中国各地で大・中都市が大学と共同で進める春の新規大学卒業者の求人活動が行われている。写真は上海の同済大学。

中国各地で大・中都市が大学と共同で進める春の新規大学卒業者の求人活動が行われている。昨年と今年の求人活動を比べてわかるのは、今年の求人活動スタート式で企業が提供した求人数が昨年より1万人ほど多く、うち新産業・新分野に関連したポジションが増え、関連の人材に対する企業の期待もより高まっていることだ。

大まかな計算によると、今春のスタート式では、新エネルギー自動車、スマート家電、太陽光発電・新材料、人工知能(AI)、バイオ医薬品、ビッグデータなどの分野の企業が4割近くを占めた。こうした企業は主に技術と開発に携わる人材を求めている。

中国教育部は最近、24の学部の新専攻を発表した。その中にはインテリジェントビジョン工学、ソフトマター科学・工学、大出力半導体科学・工学が含まれていた。

現在、大学の専攻はすべて産業の発展傾向、不足する人材のニーズ、学生の就職率などの状況に基づき、年ごとに高度化・世代交代が推進されている。

西安科技大学教務処の王樹奇(ワン・シュウチー)処長は、「就職率が50%を下回れば、当大学はその専攻を警告の対象とする。3年連続で50%を下回ると、その専攻は淘汰の対象になる。新たに専攻を増やす場合は、調査会社や科学研究機関により人材ニーズの状況を検討し、論証を経て、どの専攻を増やすかを最終的に決定する」と述べた。

この5年間で、同大学は五つの専攻を相次いで廃止し、新たに八つの専攻を設置した。 同大学のスマート製造工学専攻の春の求人活動現場で、同専攻の学生の楊志偉(ヤン・ジーウェイ)さんは「大学が新たに設置した専攻として、スマート製造工学では主にスマート機器の設計・製造、スマートシステムの集積などの分野について学び、就職先には科学研究、工学設計、製品開発、設備の運営・メンテナンスなどのポジションが含まれる」と説明した。

楊さんが午前中に送った履歴書は十数通に上り、全体として自身の学ぶ新たな専攻に対する企業の評価は高いと感じるという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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