小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントを服用していた男性(63)が服用による健康被害の状況を語りました。服用するのをやめて5か月経った今も足のしびれなどの症状が残っているということです。
服用のきっかけは「健康増進のため」
紅麹コレステヘルプを服用していた男性「宣伝してあったんですよ。健康にいい。コレステロールも下げるという風に。何気なく健康増進のためにということで・・・」
福岡県北九州市に住む63歳の男性。去年9月から2か月間、ほぼ毎日、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を服用していましたが、服用し始めてから約1か月後、体に異変を感じたということです。
紅麹コレステヘルプを服用していた男性「倦怠感が強いのと、食事があまり取れなくなってきました。両足のしびれもひどくなってきました。あのときは体重が6キロくらい落ちました。」
血液検査の結果、男性は、腎臓の機能が低下していました。
紅麹コレステヘルプを服用していた男性「クレアチニンが高くなったりすると(腎臓が)悪くなる。Hってハイなんですよね。」
Q飲み始める前に数値が高いということはなかった?
「ないです。」
小林製薬に連絡「もう一度検査に行ってください」
「紅麹コレステヘルプ」による健康被害の報道を見て、男性は小林製薬に連絡しました。
紅麹コレステヘルプを服用していた男性「こういう報道が出て、小林製薬さんに問い合わせをしました。そしたら、小林製薬さんの方から『もう一度検査に行ってください。慰謝料とかそういった分は内容を見て検討させていただきます』と言われました。不安ですよ。しっかり調査して、認めるところは認めて、早急に被害者の方々に補償をしていただきたいと思います。」
男性は体調の変化を感じてから紅麹コレステヘルプの服用をやめましたが、足のしびれなどが今も続いていると言います。また、腎臓の機能を示す数値もまだ高いままだということです。
福岡県などによりますと、現在、「紅麹コレステヘルプ」や「紅麹」が含まれる商品を口にして体調不良を訴えている人は93人。このうち、急性腎不全などの症状で11人が入院しています。福岡県は健康被害が疑われる場合は地域の保健所などに相談するように呼びかけています。