中国小売業景気指数、4月は50.4に上昇 中国商業連合会

中国小売業景気指数、4月は50・4に上昇 中国商業連合会

紹興市越城区の倉橋直街にある黄酒を使った飲料を販売する店舗で注文する観光客。(2月20日撮影、紹興=新華社記者/翁忻暘)

 【新華社北京4月9日】中国商業連合会が6日に発表した4月の中国小売業景気指数(CRPI)は前月比0.3ポイント上昇の50.4で、好不況の節目となる50を上回り、1年を通じて拡大圏にとどまった。

 業界別に見ると、商品経営指数は0.4ポイント上昇の50.3、賃貸経営指数は0.1ポイント上昇の50.2、電子商取引(EC)経営指数は0.1ポイント上昇の50.8だった。3指数が同時に上昇し、いずれも拡大圏にあったことは、春節(旧正月)連休明けの小売市場の閑散期が終わり、安定成長を取り戻し始めたことを示した。

 商品経営指数のサブ指数のうち、売上高指数は横ばいの50.5と拡大圏にとどまり、実店舗での商品販売が安定的に伸びたことを示した。収益水準指数は0.5ポイント上昇の48.8で、伸び率は売上高指数を上回り、4月の収益の伸び回復に対する企業の見通しが改善しつつあることが反映された。客単価水準指数は0.2ポイント上昇の49.5と引き続き縮小圏にとどまり、企業が4月の実店舗での商品販売について、客単価水準が安定に向かうと予想していることがわかった。

 賃貸経営指数のサブ指数のうち、1店舗当たり家賃収入指数は1.0ポイント上昇の52.1で、4月に賃料収入が穏やかに伸びるとの企業の見通しが反映された。店舗賃貸率指数は0.4ポイント上昇の51.8と2カ月連続で上昇し、テナント誘致と経営に関する企業の見通しの改善が続いていることを示した。経営場所増減指数は2.9ポイント上昇の52.9となり、企業が事業拡大を続けていることがわかった。

 EC経営指数のサブ指数のうち、実物商品総売上高指数は1.1ポイント低下の50.5で、企業の販売増加に対する見通しの弱さを反映した。オンライン総商品数指数は2.1ポイント上昇の53.8と2カ月連続で上昇。化粧品やアパレル業界の販促キャンペーンが増え、消費の伸びをけん引したことで、企業の調達意欲が高まっていることを示した。客単価指数は1.2ポイント低下の48.8と2カ月連続で落ち込み、オンライン販売の客単価が平常時の水準に戻りつつあることを反映した。

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