コープこうべ、プライベートブランドを刷新 ロゴで「KOBE」強調 1500品目の包装切り替えへ

ブランドを刷新した「コープこうべ商品」のロゴマーク(コープこうべ提供)

 生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は今月、プライベートブランド(PB)をリニューアルした。名称を「コープス」から「コープこうべ商品」に変更し、ロゴマークに「KOBE」の文字を入れ、同生協オリジナルの商品であることを強調した。対象商品は食品や日用品など約1500品目で、今月から順次、新ブランドに包装などを切り替える。(広岡磨璃)

 旧ブランド「コープス」は21年間使用してきた。ロゴマークは赤い楕円の中に「Coop’s」の白文字が描かれている。しかし、店頭や宅配カタログには、日本生活協同組合連合会(日本生協連)の「CO・OP」マークの商品も並び、このマークも赤い楕円であることなどから、組合員から「区別が付きにくい」「違いが分からない」といった声が寄せられていた。

 新ロゴマークは組合員約2万2千人の投票で決定した。「COOP」の4文字をつなげ、「一人一人の思いがつながった商品」を表現。「KOBE」の文字で、ひと目でコープこうべ商品だと分かるようにした。

 ブランド刷新に合わせ、「コープの産直」「フードプラン」など、「乱立」していたサブブランドも四つから一つに整理した。生鮮を中心に使い、安全で環境に配慮した商品を示す「フードプラン」を残し、「コープこうべフードプラン」とした。ロゴマークには緑色を使い、コープこうべ商品のマークとフードプランの文字を一体化させた。

 新ブランドに順次切り替えているが、旧ロゴマークも包材の在庫を使い切るまでは併存するという。組合員へは店頭掲示や放送、宅配カタログなどで周知する。瀬戸口恵子執行役員は「来春、食品工場での自社生産が終了するため、コープ商品のシェアは1.5~2%程度の減少が見込まれるが、新ブランドで商品の価値を伝え、シェア回復を図りたい」と話している。

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