おさい銭もキャッシュレス決済の時代?導入の寺は「参拝者の利便性を高めること必要」 愛知県

メ~テレ(名古屋テレビ)

神社仏閣のさい銭箱を前に、「あっ、適当な小銭がない…」なんて経験した方もいるかと思いますが、もうそんな心配は必要ないかもしれません。愛知県の豊川稲荷でおさい銭のカタチが進化を見せています。

約600年の歴史を誇る豊川稲荷。商売繁盛の「おいなりさん」としても親しまれています。 さい銭を投げ手を合わせる参拝者のそばで、さい銭箱に向かってスマホを掲げる男性が…一体なにをしているのでしょうか? 「QRコードを呼んで金額を入力する。支払うを押すとさい銭が完了する」(参拝者) なんとスマホからおさい銭を払うことができる、その名も「デジタルさい銭」。 さい銭箱に設置されたQRコードをスマートフォンで読み込み、金額を打ち込むだけ。 4(よ)1(い)5円(ご縁)の語呂合わせで415円など、財布の小銭を気にすることなく、おさい銭を納めることができます。

愛知県内では2番目の導入で三河地方では初

みずほ銀行によりますと、キャッシュレス決済のおさい銭は全国的にも珍しく、愛知県内では2番目の導入で三河地方では初だということです。 「私も支払いを現金ですることがほとんどないので、そういったことも考えると参拝者の利便性を高めるのも必要ではないかと思う」(豊川稲荷 草間寛之知客)

参拝客の考えは様々

参拝者に「デジタルさい銭」について聞いてみると… 「私は、おさい銭をそのまま入れてやりたい。その方が(願いが)伝わるかなと思うのでそうしたい」(40代) 「確かに便利な半面、気持ちを込めるという意味では実際にお納めして、電子マネーではない方が私はいいと思う」(30代) 「進んだらキャッシュレスのほうがいいかな。選択肢で両方あると参拝に行きやすい」(30代) 「若い子たちはそれでも、来ることに意味があるので。足を運んで神様にお願いごとを聞いてもらう機会が増えるのであればいいのかな」(30代)

「新しい層が広がっていくことを期待したい」

地元の観光協会は、デジタルさい銭をきっかけに、若い世代の観光客が増えることに期待を寄せます。 「これから人を呼んで観光を活性化させるには若い力が必要。本当に画期的ですし、これをきっかけに新しい層が広がっていくことを期待したい」(豊川市観光協会 笠原盛泰会長) 豊川稲荷のデジタルさい銭は、4月26日から運用が始まります。 (4月9日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ+』より)

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