広島・神石高原町 初の病後児保育室が完成 保護者の声受け整備 民間から多額の寄付も

病気などから回復期にある子どもを預かる病後児保育室が、広島県神石高原町に初めてお目見えしました。

病後児保育室が設けられたのは、町立こばたけ保育所です。1978年に建てられたかつての保育所に老朽化が目立っていたことから床面積約860平方メートルの新たな保育所を2023年から建設し、3月、完成しました。

4月1日から供用開始していて、0歳から5歳までの子どもたち45人が新たな園舎で過ごしています。

病後児保育室は、約60平方メートル。利用は事前予約制で2人までで、生後6か月から小学6年生まで受け入れます。

保護者から病気の時に預かってもらえる施設を要望する声がありましたが、町内には小児科医がいないことから小児科医を必要としない病後児保育室を設けたということです。

落成式には、こばたけ保育所出身で、事業費の半分をまかなう4億円を寄付したIT会社「SHIFT」の 丹下大 社長が訪れ、入江嘉則 町長から感謝状を受け取りました。

SHIFT 丹下大 社長
「いろんな方々に携わっていただいて、完成したんだとの思いを持って非常にありがたく」

神石高原町 入江嘉則 町長
「病後児でもですね、預ける施設ができたということで、町としてもこれをしっかり活用していただきたいな」

病後児保育は町内の在住者のみ利用できるということです。

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