既にクマの目撃情報 暖冬の影響か 山菜採りでの遭遇に注意【新潟】

冬眠明けのクマか

クマが、冬眠から早く目覚めている可能性があります。去年は、クマの人身被害が全国で過去最悪となりましたが、今年も既に目撃情報が相次いでいます。専門家は、子離れしたクマの出没に注意をよびかけています。

7日の朝、小千谷市の寺でクマが目撃されました。
■西岩寺 渡辺俊英住職
「これクマの足跡で2日前の1時~2時ごろだろう。」

墓参りに来た男性が体長約1mのクマを目撃。数十m先には、民家がありました。
■西岩寺 渡辺俊英住職
「一昨年くらいからはしょっちゅう(見られる)。クマは去年、立派な柿の木約10本を腹いっぱい食べた。」

今月に入り、五泉市や見附市でもクマが目撃されています。
クマの生態に詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授は、今年は暖冬の影響でクマが早く目覚めている可能性があると指摘、親離れしたばかりの好奇心旺盛な子グマに注意が必要と話します。

■長岡技術科学大学 山本麻希准教授
「去年がエサが悪くその前の年にエサがよかったので、その年に産まれた子ぐまが子離れする可能性が高い。子離れしたクマが迷い込んでくることはありえる。」

クマは今の時期山菜をエサとしているため、山菜とりでクマに遭遇する危険性もあるといいます。
■長岡技術科学大学 山本麻希准教授
「エサになりそうなものをおいておかないとか、電気柵で守るとか、果樹は切れるものは切ってもらうとか、そういう対策が重要。」

山本准教授は、山に入るときはクマ鈴やクマスプレーを持参してほしいと呼びかけています。

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