韓国総選挙、与党は劣勢 10日投開票、最後の訴え

9日、ソウルで街頭演説する「国民の力」の韓東勲・非常対策委員長(共同)

 【ソウル共同】300議席を争う韓国総選挙の投開票が10日行われる。韓国メディアは現在国会で少数派の保守系与党「国民の力」の過半数獲得は難しいとの見通しを伝えている。ただ接戦区は多く、与党は一部の選挙区で形勢が逆転していると主張。各党は選挙運動最終日の9日、各地で支持を訴えた。

 改選前の現有議席は国民の力が114、革新系最大野党「共に民主党」が156。国民の力が過半数を取れなければ、尹錫悦大統領の政権運営は停滞する可能性がある。

 国民の力トップの韓東勲氏は街頭演説で、株式投資利益への課税廃止や首都近郊自治体のソウルへの編入、幼児教育無償化といった公約を列挙し、支持を呼びかけた。

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