【福島市のスーパー人気のワケは?】福島県には店舗がない…アメリカに本社を置く『あの店』

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2024年3月、福島市にオープンした、ある人気スーパーの秘密に迫ります。

人気のワケを探ると、スーパーの新しい形が見えてきました。

福島市にオープンしたスーパーマーケット=「M´s store」。

取材したこの日も、開店と同時に、多くの買い物客でにぎわっていました。

扱っている商品は、特大サイズのチーズケーキに!

大容量のトイレットペーパーなど!

「あれ?」これって、もしかして…

そう感じた方もいらっしゃるかも知れません。

そう!これらの商品は?

■M´s store 店舗開発課 篠原 三成 課長

「こちらにある商品は倉庫型スーパー「コストコ」から買った商品」

アメリカに本社を置く会員制スーパーの「コストコ」の商品です。

お店には、1千点ほどが並び、そのほとんどが「コストコ」から買ってきたものなんです。

■M´s store 店舗開発課 篠原 三成 課長

「コストコは、福島県内ではまだ店舗がない。私の周りの方からもコストコの商品は好きだけど、中々買えないという声もあったので、皆さんに喜んでいただけるお手伝いをしたいなと、この販売店をオープンした」

実は、今、福島だけではなく、全国的に「コストコ」の商品を再販売するお店が増えているんです。

もともと「コストコ」は、各メーカーから商品を仕入れ、スーパーなどの小売業者に販売する卸売業者です。

そのため、スーパーもコストコの法人会員になれば、商品を独自の価格で再販売することが可能なんです。

■買い物客は

「結構色んな種類があって、見てて楽しい。遠くに行かなくて済むというのがありがたい」

■買い物客は

「5分以内で来られるので嬉しい。交通費もかからないのは一番いいかな」

人気の理由の一つが、その気軽さです。

福島県の場合は、倉庫型の店舗に行く場合は、隣県の宮城県か山形県、または、茨城県に行く必要があります。

そのため、「M´s store」を利用すれば、交通費が節約できるのです。

さらに、再販店のもう一つのメリットが、コストコの年会費を支払わなくて済むという点。

通常、コストコに入場するためには、年間約5000円の年会費がかかります。

「M´s store」のような再販店の場合には、この年会費がかからないため、実際に県外の店舗に行った場合に比べると、お試し感覚で、リーズナブルに買うことができます。

さらに、再販店ならではのこんな工夫も!

■王 国屹 記者

「一人では食べきれない大容量のパンがこのように小分けして販売されている」

量が多いことで知られるコストコの商品を、あえて、小分けにして、手に取りやすい「量」と「価格」で、販売しています。

■買い物客は

「パンとかも一人だと消費できない量なので、小分けになってるのは本当にありがたい。値段も安いので買いやすい」

新しい買い方が魅力のこのスーパーマーケット。

今後、さらに注目が高まりそうです。

■M´s store 店舗開発課 篠原 三成 課長

「たずねられたものがあれば、積極的にコストコに出向いて探して、持ってくる。M´s storeは来てもらった人に楽しんでもらえるようなお店づくりを目指している」

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