広島県と呉市との「三者協議」 日本製鉄が参加辞退伝える 日鉄呉地区跡地の利活用で

日本製鉄呉地区跡地の利活用についてです。広島県が呉市と日鉄との間で開催を予定していた「三者協議」について、日鉄が参加を辞退すると伝えていたことが分かりました。

広島県 湯崎英彦 知事
「日鉄から防衛省より提案のあった多機能な複合防衛拠点の案に注力するため、その他の跡地利活用を検討する協議には現時点では参加できないという断りの連絡があった」

防衛省が先月、「多機能な複合防衛拠点」を新たに整備したいと表明した日鉄呉地区跡地。県はこの跡地の利活用について、「防衛省の案も一つの選択肢」としながら別の案も検討したいとして、今月中にも呉市と日鉄との間で三者協議を開く予定でした。しかし、「防衛省からの提案に注力するため」という理由で今月3日、日鉄側から参加を辞退する意向が伝えられたということです。

これに対し、湯崎知事は引き続き三者協議への参加を要請する考えを示しました。

湯崎英彦 知事
「地域にとってのベストな選択肢は何かということも考えることに対して、無視はしないでほしいということ。日鉄の利害とか日鉄の利益を追求するだけではなくて、やはり地域にとってどういうことがいいことなのかということを考えることも、やはり無視しないでほしいということ」

呉市長はー。

呉市 新原芳明 市長
「(受け止めは?)事実については、知事が言った通り。県と市で相談していて引き続き(三者協議を)受けていただけるように(日鉄と)話をしていくつもり」

現時点では、三者協議の開催のめどは立っていないということです。

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