フェロモン剤で交尾を阻害し発生抑制を! 青森リンゴ栽培の害虫モモシンクイガ 夏の猛暑の影響で多発懸念

良質なリンゴ生産に必要な対策です。青森県などは、病害虫モモシンクイガの被害を防ぐためのフェロモン剤を、5月中旬までにリンゴの木に取り付けるよう呼び掛けています。

青森県産業技術センターのりんご研究所で開かれた研修会には、青森県りんご協会や農協などからおよそ60人が出席しました。

「りんご研究所」によりますと、2023年の猛暑の影響で、2024年は病害虫のモモシンクイガの多発が懸念されています。

このため、県やりんご研究所は、モモシンクイガの交尾を阻害する交信かく乱剤「コンフューザーR」を、5月中旬までにリンゴの木の枝に取り付けるよう生産者に呼び掛けています。

【りんご研究所 磯辺慶所長】
「今年産のリンゴの病害虫防除暦から採用していますけれども、皆様で取り組んでいただくということが、モモシンクイガの発生を防ぐまず第一の方法になりますので、義務とまでは言えませんけれども、皆さんで取り組んでいただきたいと考えています」

また9日の研修会では、リンゴの発芽が平年より2日から6日程度早まっているとして、霜への対策を徹底するよう呼び掛けました。

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