「無料」という言葉にに目がない人も多いですよね。しかし、タダだからといって何でももらいすぎてはいけません。今回は筆者が実際に遭遇した「ちょっと変わったママ友」のエピソードをご紹介します。
ご自由に持っていきます
「ご自由にお持ちください」が大好きなママ友のAさん。彼女はホテルのアメニティを大量に持ち帰るのはもちろん、店の前にあるポップの貼られた段ボールなどにいつも目を光らせています。
「なんでタダなのに、みんなは持って帰らないのか不思議でたまらない」
こう話すAさんは、使えそうなものであれば、持ち帰られるものは何でもゲット。自分で使うのであればまだいいと思うのですが、Aさんは他のことに利用しているのです。
小遣い稼ぎに利用しちゃってます
「この前泊まったホテルのアメニティが超豪華だったから、すごく高く売れちゃった」
Aさんは無料で手に入れたものを、フリマアプリで販売して金儲けをしています。
「仕入れ代がゼロだからめちゃくちゃ利益が出る。ホテルの歯ブラシも10本セットとかで売れば、即売れるよ。最近、フロント近くに大量に置いてあることもあるから助かってるわ~」
私はAさんが自慢げに話すたび、なんだかとてもモヤモヤした気持ちになるのです。
私がしていることはSDGsなの
ある日、この話を聞いていたママ友Bさんが「アメニティを売るなんてセコくない?」と本人にバッサリ言いました。
するとAさんはドヤ顔でこう言ったのです。
「私がしていることはリサイクル。そうSDGsなの!」
「そうかな……? この前『ご自由にどうぞ』って書かれたダンボールに入っていたポケットティッシュも全部カバンに詰め込んでたけど、あれはどうしたの?」
「もちろんチラシを抜いて売ったけど何か? 今度Bさんもやりなよ!」
Aさんのこの発言に、Bさんは呆れるしかありませんでした。
あなたの販売行為は大丈夫?
確かに、歯ブラシなどの使い切りのアメニティは、持ち帰りに厳しいルールはないのかもしれません。持ち帰っていいものかどうかは、宿泊施設や宿泊プラン等によって異なるでしょう。しかし、仮に持ち帰っていいものだとしても、大量に持ち帰り、フリマアプリで売るのは非常識だと感じてしまいます。Aさんにも何か理由があるのかもしれませんが、Aさんの金儲けのためにアメニティを設置している訳ではありませんよね。
ティッシュも販促のために置いてあることがほとんどで、多くの人に配りたいのが企業の本音でしょう。それなのに1人で全部もらってしまうのは、迷惑行為ではないでしょうか?
今はフリマアプリで誰でも販売者になれる時代です。自分の販売行為は、常識の範囲内に収まっているのかを意識することが大切だと思いました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる