生見愛瑠×宮世琉弥・神尾楓珠・瀬戸康史「4月TBS火10」ドラマの深い狙い「世代交代とコア層独占」

生見愛瑠(C)ピンズバNEWS

“めるる”こと生見愛瑠(22)の女優としての評価が急速に高まっている。

生見は4月9日にスタートするTBSの火曜ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?』(毎週火曜22時)でゴールデン・プライム帯の連ドラ単独初主演を務める。同作には瀬戸康史(35)、神尾楓珠(25)、宮世琉弥(20)が出演する。

『くるり〜誰が私と恋をした?』は人に嫌われないように自分自身の素を見せず、悪目立ちしないように生きてきた主人公・緒方まこと(生見)が、ある事故で記憶喪失になり、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していくラブコメミステリー。

記憶を失ったまことの前に現れた3人の男性。記憶の手掛かりとなる男性用の指輪がぴったりとハマる彼らは“元カレ”、“唯一の男友達”、“運命の相手”と語り、まことを翻弄する――。

自らを元カレと語る西公太郎(にし・こうたろう)役を瀬戸が、自らを“唯一の男友達”と語るまことの同僚・朝日結生(あさひ・ゆうき)役を神尾が、自らを“運命の相手”と語る板垣律(いたがき・りつ)を宮世が演じる。

「TBSの火曜ドラマは若い女性をメインターゲットにしている枠。女優として評価が爆上がり中のめるるさん、世代は違うもののいずれもイケメンの瀬戸さん、神尾さん、宮世さんをそろえたことからもTBSの狙いは明らかですよね。

原作者の芦原妃名子さんが亡くなってしまうというとても不幸なことがありましたが、めるるさんは昨年10月クールの『セクシー田中さん』(日本テレビ系)でも存在感を放ちました」(制作会社関係者)

■めるるは「TBS火曜ドラマ」主人公の条件を備えている

『セクシー田中さん』で生見は、主演の木南晴夏(38)演じる主人公・田中京子の“裏の顔”を知る同僚の倉橋朱里を好演した。

「視聴者からは《最強に可愛いめるるが見られて最高でした!》《めるるめっちゃ可愛いし、あの役良かった》といった声も上がるほど、放送回数を重ねるごとにめるるさんのことを見たくてドラマを見ているという人も増えていっていました。彼女の普段のキャラクターもありますが、天真爛漫な明るい役がドハマりでしたよね。

可愛らしいビジュアルですから当然ながら男性ファンも多いですが、めるるさんはファッションモデルもやっているので女性からも支持されている。ファンの半分以上は女性と言ってもいいかもしれません。

TBSの火曜ドラマの主人公を務める条件を備えている、まさにドンピシャな存在ですよね。女性に見てもらわないと成立しない枠ですし、1月期に放送され大きな話題になった『Eye Love You』の二階堂ふみさん(29)も女性から圧倒的に支持されています。そして脇を固めるのが“ザ・イケメン俳優”の3人というから、注目度はさらに急上昇ではないでしょうか」(前同)

■Z世代から熱烈支持のイケメン俳優「神尾楓珠&宮世琉弥」

宮世は、2022年10月クールに本田翼(31)が主演を務めた『君の花になる』(TBS系)でブレイク。劇中に登場した7人組のボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)のメンバー・成瀬大二郎を好演。8LOOMは期間限定のグループとして実際にデビューし、ライブやイベントなども行なった。

「8LOOMは現実世界でも大人気に。いまだに復活を熱望する声も根強くあります。『君の花になる』以降、宮世さんは『パリピ孔明』(フジテレビ系)や映画『マイホームヒーロー』(3月8日公開)、『恋わずらいのエリー』(3月15日公開)などの話題作に続々と出演。今や若手ナンバーワンの注目株になりました」(前出の制作会社関係者)

宮世は、芸能人・有名人の人気度や将来性について定期調査を行なっているアーキテクトが2023年2月に発表した「2023年ネクストブレイクタレントBEST10」の「男性タレント」部門で1位に選出。

さらに同年の『日経エンタテインメント! 7月号』(日経BP)が発表した「タレントパワーランキング2023」の「男優急上昇」でも3位にランクインしている。

神尾も2020年5月に『ViVi』(講談社)が発表した「ViVi国宝級イケメンランキング 2020年上半期」の「NEXT国宝級編」で1位に選出。2022年には「タレントパワーランキング」の「20代男優部門」でパワースコア上昇率1位になっている。

また、2023年12月に発表されたバイドゥ株式会社による「Z世代が選ぶ!! 2024年ネクストブレイク俳優・女優TOP10」では宮世が6位、神尾が5位にランクインした。

「宮世さんと神尾さんは20代前半と半ばの俳優でそれぞれトップの注目度と人気を誇っています。テレビ各局は今、13~49歳のコア視聴率を重視していますが、めるるさん、宮世さん、神尾さんでガッツリとコアを狙いにいっていますよね。

そして、かつて瀬戸さんも2人と同じようなポジションでしたが、年齢を重ねて大人の色気も出てきている。2020年8月には好感度抜群で、ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で共演した山本美月さん(32)と結婚。昨年5月には第1子が誕生したことを公表し、その子煩悩ぶりも明らかに。イケメン俳優が結婚するとファンが離れることも少なくないですが、瀬戸さんの場合はますます人気が上がっていますよね。

『くるり〜誰が私と恋をした?』は、そんなイケメン3人がめるるさんを巡って争うことになるという内容になっていきそうですが、これまでだったら深田恭子さん(41)が演じそうな役どころを任されましたよね」(前同)

■『誰が私と恋をした?』でめるるが“ポスト深キョン”ポジションを確立するか

深田は2016年10月クールの『ダメな私に恋してください』、2019年1月クールの『初めて恋をした日に読む話』と、TBSの火曜ドラマで主演を務めてきた。

「『ダメな私に恋してください』ではディーン・フジオカさん(43)と三浦翔平さん(35)と共演しましたが、深田さんが演じた柴田ミチコは“本人に自覚はないが異性にモテる”というキャラクター。『初めて恋をした日に読む話』では横浜流星さん(27)や中村倫也さん(37)らが脇を固めましたが、キャッチコピーは“知らない間に、モテていた!?”でしたからね。

ひょんなことから深田さんがイケメンにモテてしまうというドラマがこれまで多かったんです。ところが昨年7月クールの『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(TBS系)では新たな一面も見せてくれました」(前出の制作会社関係者)

深田と福原遥(25)がダブル主演を務めた『18/40』は、夢に向かって歩き始めた18歳の妊婦、アラフォーで恋を後回しにしてきたビジネスパーソンという2人の女性が年の差を超えたシスターフッド(女性の絆)を築き、それぞれワケありの男性と恋に落ちるラブストーリー。

「ドラマでは不妊治療や子宮内膜症など、女性にとって大きな関心事も扱うなど、リアル感のあるストーリーでした。今までの可愛らしい深キョンから大人の女性の顔も見せてくれたんです。そんなかつての深田さんが出演していたようなドラマに今後はめるるさんを使っていきたいという意向がTBS内にはあるのではないでしょうか。

『半沢直樹』や『VIVANT』など、今やドラマはTBSが“最強”と言われていて、芸能プロダクションもTBSのドラマを最優先にスケジュールを調整してくれるほど。“ポスト深キョン”の可能性を感じさせてくれるめるるさん、さらに瀬戸さん、神尾さん、宮瀬さんという世代別の最強イケメンをキャスティングできたのも“ドラマのTBS”だからというのも大きかったはずです。そしてTBSも『くるり〜誰が私と恋をした?』を成功させたいでしょう。

ただ、同作はめるるさんの将来を見据えたドラマでもあるはずです。視聴率や評判が仮にいまいちであっても、彼女の今後の成長に賭けて企画したのではないでしょうか。実は、めるるさんは数年前まで演技が得意ではなかったそうなんです。ところが、実際に女優業をやり始めて、迷うことなく演じることでどんどんその才能が開花しているんです。

今後は壁にぶち当たることもあるでしょうが、伸びしろは凄まじいものがある。TBSも彼女の将来、世代交代などを見据えて『くるり〜誰が私と恋をした?』にキャスティングしたのではないでしょうか」(前同)

生見、瀬戸、神尾、宮世の最強の4人の共演で『くるり〜誰が私と恋をした?』は若者に支持されるヒット作になっていく可能性が高そうだ。そしてめるるは深キョンへの道を歩み出すか。

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