「朝、夕の混雑凄くなった」「新幹線が全てこだまだったらどうする」 利用者の7割超「不便に」 京葉線新ダイヤ運用開始で千葉日報オンラインアンケート

JR京葉線をめぐるアンケート

 京葉線の通勤快速を廃止、快速も日中のみに減便…。昨年末に発表されたJRのダイヤ改正は多くの反響を呼び、利用者を中心に見直しを求める声が上がりました。ネット上でも話題となり、千葉日報オンラインがX(旧ツイッター)上で行った緊急アンケートには「快速があるから引っ越したのに」「各停の通過待ちが無くなって良い」など多様な意見が集まりました。

 騒動は多方面に広がり、知事や商議所会頭など政財界を巻き込んでの議論に発展。朝の快速を2本だけ残すという修正が加えられ、3月16日に施行されました。

 運用が始まった新ダイヤ、京葉線利用者はどう受け止めているのでしょうか。千葉日報オンラインでは3月19~26日に、再びX上でアンケートを行いました。旧ダイヤより便利になった?不便になった?(デジタル編集部)

◆「不便になった」が圧倒的

 アンケートは「改正後、実際に京葉線を利用された方はどんな感想を持ちましたか?」との設問に対し、4つの選択肢に投票して答える形式。リプライ欄に理由や意見の記載もお願いしました。なお、Xのアンケート機能は厳密な世論調査とは異なりますが、ある程度の傾向はつかめると判断し、実施しました。

・便利になった 7.1% ・不便になった 49.2% ・変わらない 6.7% ・利用していないので分からない 37%

 「不便になった」が49%を超え、「便利になった」の7倍近い数字に。利用者に限定すると78%の人が不便になったと感じているようです。

「通勤快速が無くなったら朝、夕の混雑が凄くなった」 「各停も朝、なんだか知らないけど混むようになったのがすごく不満」

 混雑緩和を目的の一つとしたダイヤ改正ですが、むしろ悪化したとの声。乗車時間が20分増えるなど今回特に影響が大きいと言われる蘇我以南の利用者は不満をあらわにしました。

「大網、茂原、一宮、勝浦、袖ケ浦、木更津、君津など、長距離のインパクトは甚大。房総全体を地盤沈下させる暴挙」 「遠近分離と言う強いメリットが消えた時点で不満でしか無い…」 「京葉線の価値が特急にしか見出だせない……@内房線ユーザー」

 乗り換えの不便を嘆く声も。

「到着ホームが蘇我行きと対面乗り換えが出来ればラッキーだが、出来ないと階段の上り下りがツラい」 「朝夕ともに蘇我駅での乗り継ぎがとにかく悪くなった。乗り継ぎのことを全く考えてないダイヤ改正に本当に驚く」

 使う路線を京葉線から総武快速線に切り替えたと思われる人からは

「朝の時間、外房線で千葉駅から総武快速に乗り換える際にホーム向かい側じゃなくなって6番線から4番線に移動するという改悪がつらい」

 東海道新幹線に例えて憤りを示す人も。

「便利なわけ無い。新幹線が全て(全駅に停車する)こだまだったらどうするよ」

◆蘇我以西ではわかりやすく

 一方、利用者の11%に当たる人が「便利になった」と回答しました。

 通過待ちが激減した、各停停車しか止まらない駅の利用者は。

「後発の快速か先発の各駅停車かを考えずにすむのでいいです」 「蘇我ばかり取り上げられるが快速止まらない駅の人はずっと我慢してたと思う」

 利用者数の視点から改正を肯定的に見る意見も。

「利用者の大半は蘇我より西の駅。通勤快速通過見ていて、あまり人が立っていないなと思っていました」

◆総武快速線にも影響か

 便不便とは別に、並走する他の路線への影響を訴える声も届きました。

「通勤時間帯、総武横須賀線の混雑が一段と酷くなったかも…」 「東京方面は、総武線快速電車を使う場面が増えているかもです」 「総武線快速がさらに混むよ」

 知事や千葉市長、内・外房の自治体首長や議会が見直しを申し入れ、国会でも取り上げられた京葉線問題。一部快速を残すJR側の譲歩のもと新ダイヤ運用が始まりましたが、利用者との溝は埋まったとは言いがたいようです。

JR京葉線をめぐるアンケート結果

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