交通事故「7歳」に注意 小学校1・2年にあたる年代で…なぜ?「新1年生になると多くの友達ができる」

小さいお子さんはもちろんのことですが、この時期、特に気を付けたいのが「魔の7歳」とも呼ばれる年代です。小学校の1、2年生にあたる年齢で、交通事故が増える傾向にあります。
7歳で事故が増える理由は?

島根県雲南市の三刀屋小学校。9日入学した新1年生37人に反射材のついたエコバッグがプレゼントされました。

雲南市の市の花「桜」がデザインされた緑の部分に明かりがあたると反射するようになっています。

雲南警察署 春日公夫 署長
「新しく入学される子どもの皆さんが事故にあわないように、ちょっとでも役立てればという思いから、毎年継続して、こうした活動をしている」

交通安全を呼び掛ける新1年生をはじめ、小学校低学年は歩行中の事故が多い傾向があります。

雲南警察署交通課 岩田知久 課長
「新1年生になると多くの友達ができる。その友達と、鬼ごっことか、外でで遊ぶようになると、どうしても遊びに夢中になってしまう。慣れた時くらいが事故が多くなる傾向にある」

交通事故総合分析センターの交通統計「学齢別歩行者死傷者数」によると、小学校入学前から6年生までの歩行中の交通事故の死傷者数は、7歳の年齢に該当する小学1年生が774人と最も多く、2年生も692人と2番目に多くなっています。

さらに、その半数ほどが登下校時で、特に下校時に事故が多く発生しています。

雲南警察署交通課 岩田知久 課長
「どうしても、単独・少数で帰ると、遊びに夢中になったり、車の運転手も注意散漫になって、小学生を見つけにくい状況があり、事故が起きてしまう」

こうした危険を防ぐために、雲南地区では毎年、小学生に反射材などを贈呈していて、今年は、雲南地区の
26校345人の新1年生に反射エコバッグがプレゼントされました。

三刀屋小学校 西裕里 校長
「右左を見たり、周りの様子を見ながら、安全に気を付けて、明日から1年生も登校してほしい」

「魔の7歳」をなくすためには、子どもと一緒に、私たち大人もしっかり交通安全に取り組むことが大切です。

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