海自横須賀教育隊で入隊式、634人が自衛官へ一歩 「災害時に人を救う仕事に」

海上自衛隊横須賀教育隊の入隊式で自衛官宣誓を行う新入隊員=9日、横須賀市内

 新入隊員に海上自衛官としての基礎教育を行う海上自衛隊横須賀教育隊(神奈川県横須賀市御幸浜)の入隊式が9日、行われた。女性130人を含む新入隊員634人と家族や関係者ら計約1700人が参加した。新入隊員は5カ月間の訓練を終えると護衛艦や潜水艦、航空などの第一線部隊に配属される。

 年齢層は18~32歳と幅広く、陸上自衛隊から転籍した人もいた。2年9カ月の任期付き採用の「自衛官候補生」と、終身雇用で下士官に当たる「曹」を目指す曹候補生に分かれる。十数人乗りのボートで同隊前の相模湾にこぎ出す短艇訓練や射撃訓練、座学などを通じて、自衛官としての心構えや体力を養う。

 入隊式では君が代斉唱後に自衛官宣誓を行い、使命の自覚や憲法順守、政治的活動への不関与などを誓った。富山県出身の禅野マリアさん(18)は「災害時に人を救難する仕事に進みたい」と話していた。

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