春山シーズンを前に長野県警山岳遭難救助隊の訓練が行われました。新人隊員も加わり、登山者の命を守る活動に従事します。
「降下!」
長野市の物見の岩で行われた県警山岳遭難救助隊の訓練。39人の隊員が、遭難者を背負って岩場を下りる訓練などに臨みました。
訓練に先立って行われた結隊式では、鈴木達也県警本部長から新しく加わった5人に辞令が渡されました。
新隊員・大町署・藤田聖弥巡査:
「小さいころから救助隊、志望していたので、今回、任命を受け、頑張っていきたい」
新隊員・茅野署・牧田拓夢巡査:
「山で楽しい思い出だけをつくって帰ってもらえるように自分もしっかりと務めていきたい」
新人隊員は、まず1人で岩場を上り下りする技術の習得などに取り組んでいました。
2023年、県内で発生した山岳遭難は302件、遭難者は332人で統計が残る1954年以降最も多くなりました。
今年の春山は例年より雪が多く、県警は天候の急変などに対応できる装備で入山して欲ほしいと呼びかけています。