篠原涼子&バカリズム、極寒ロケに「出来上がりが心配」 染谷将太は“キーマン”に意気込み

4月12日よりスタートするフジテレビ系金曜ドラマ『イップス』の制作発表が4月9日に開催され、W主演を務める篠原涼子とバカリズム、そしてキーマンを演じる染谷将太が登壇した。

本作は、“書けなくなってしまった”ミステリー作家と、“解けなくなってしまった”エリート刑事の絶不調なイップスバディが、時には助け合い、もがきながらもリスタートを目指すミステリーコメディー。『古畑任三郎』(フジテレビ系)などを彷彿とさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人役には毎話ゲストが登場する完全オリジナルストーリーで、脚本はオークラが担当している。

ミステリー小説家の黒羽ミコを演じる篠原は冒頭、「非常に宣伝のしがいがある作品なので、(記者の皆さんには)しっかりと書いてほしい」といたずらっぽく一言。続けて、自身の役柄について「クールでミステリアスなイメージかと思いきや、そうではなくて。準備したんですけど、必要なかったですね」と苦笑い。「実際にいたらどうなんだろうと思う一面もあるのですが、スタッフの皆さんと話し合いながら、こういうやり方のほうがおもしろいかなという方法で演じさせていただいています」と話した。

一方、バカリズムが演じるのは、イップスが原因で捜査ができなくなってしまった警視庁捜査一課刑事の森野徹。実はミコの作品の大ファンだったのだが、最新作の完成度が悪く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコへのイラ立ちを募らせアンチ化してしまったという役どころだ。実はこの役、バカリズムが演じることが決定した後で、当て書きされた役だそう。その役の印象を聞かれたバカリズムは、「(もとから仲の良い)オークラさんの中で、俺こんなに嫌なやつなの!?って思ったんですけど」と苦笑。今後物語がどのように展開していくかが楽しみだと話した。

ミコの弟で人権派弁護士の黒羽慧を演じる染谷は「これ言っていいのかな」と前置きをしたうえで、「実は、まだ1日しか撮影していないんです。だから、ここからおふたりとどう関わっていくのかが楽しみで、今は話していいかわからないから言葉を選んで話しています」とコメント。これを聞いたバカリズムは「台本を読むと、おそらくキーマンですよね! まだ共演シーンはないし、現場で会うことがあるのかはわからないけれど……」と曖昧に語る。染谷も自身の役を完全に把握しきっているわけではないようで、「キーマンであることを願っています!」と意気込んでみせた。 イベントでは、本作の痛快ポイント徹底解説するコーナーも。1つ目のポイント、痛快コメディであるという点については、映像といまいちタイミングが合わない効果音に朗らかに笑う一同。バカリズムは「たしかにコントっぽいもんな」と話し、篠原は「現場もすごく楽しい」と同意した。また、バカリズムは「コメディでありつつも、人が死んでいることもあるから塩梅が難しいんですよね。どうしても芸人だからアドリブを入れたくなることもあるんですけど、ドラマの場合、そのアドリブを再び再現しなきゃやらなきゃいけないこともあるので、やりすぎないようにはしています」と話した。

また、その会話の流れで第1話の撮影時のエピソードも披露。極寒で風の冷たい日に撮影を行ったという篠原とバカリズム。この日について、バカリズムは「屋上サウナの水風呂に浸からないといけなかったんですよ」と告白。篠原は「出来上がりがすごく心配なんですよ。一応女優という仕事をしていますから、ご配慮していただき『風がすごいからこちらで撮りましょう』とか言っていただくのですが、(今回の撮影では)髪の毛があっち行ったり、こっち行ったりで大変なことになりました」と心配してみせた。

2つ目のポイント、ミコと森野のしゃべくり痛快会話劇という部分については、篠原とバカリズムがお互いを褒め合う場面も。バカリズムがセリフを現場で覚えていることを告白した際には、染谷が「あの量が現場で入るんですか? 僕だったら1週間はかかりますよ」と驚愕した様子を見せた。

3つ目の痛快ポイントとして挙げられたのは、痛快な共演者&犯人が個性豊かすぎるということについて。ゲストが犯人役を務めるという本作では、毎話のラストに次回の犯人がわかるのだそうだ。

また、まだ共演シーンの撮影が少ない染谷から「ふたりともまだ謎が多いので」との前置きのあとで「現場でテンション上がることはなんですか?」と問われると、「“今の時点で1時間巻きです”と言われること」と長丁場の現場ならではの回答をしたバカリズム。これには染谷も「2時間早く来てとか言われると、喜んで行っちゃいますね」と同意していた。同じ質問に篠原は「ミコの部屋の中がいい空間なんです。お香を炊くんだけど、いい香りが漂うので演じている私自身も、スタッフも癒されていていいなと感じます」とコメント。

また、司会者から同じ質問をされると「普段食べれない差し入れをもらうと嬉しい」と染谷。これを聞いたバカリズムが「1回、篠原さんが駄菓子セットを買ってきてくれて。ちっちゃい駄菓子屋さんが現場にできたときは、すごくうれしかったですね」と笑顔。実は、リラックス方法が「お菓子の爆食い。胸焼けするくらい、ご飯が食べられなくなるくらい食べるんです。しょっぱいもの6、甘いもの4の割合で」と話すバカリズム。これを聞いた篠原から「差し入れのパンを8個食べていましたもんね」と暴露され、会場から笑いが起きるという一幕もあった。

最後には「痛快ミステリーコメディーということで、すごくおもしろい作品になっています。1話完結なのも見どころです。バカリズムさんとの掛け合いが本当に楽しく撮影させていただいているので、それが皆さんに届けばいいなと思います」と篠原。笑顔で魅力をアピールした。
(文=於ありさ)

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