JR姫新線「倒竹で一時運転見合わせ」で県立勝山高校316人中約130人が登校できず臨時休校に 新年度の写真撮影も断念【岡山】

けさ(9日)7時半ごろ、JR姫新線の美作追分と美作落合駅の間で竹が倒れ、走行中の列車に接触しました。乗客や乗務員にけがはありませんでした。

この影響で、姫新線は津山~新見間で運転を見合わせていましたが、午後0時47分に運転を再開しました。

通学時間帯の「倒竹」で思わぬ影響が

さらにこの影響で、真庭市にある県立勝山高校は臨時休校となりました。勝山高校の吉原啓之副校長によりますと、勝山高校はJR中国勝山駅から歩いて約5分の所にあり、約半数の生徒がJRを使って登校しています。

この影響で、午前8時半の時点で全校生徒316人のうち、約130人の生徒が登校できていない状態であることがわかりました。

勝山高校は、きのう入学式と始業式が行われ、きょうは新しいクラスで役員などを決めるロングホームルームと業者による写真撮影を予定していました。これらは、全員揃わないと実施できません。

130人が登校も...多くの生徒が諦めて帰らざるを得ない状態に

こうした中、JRから代替バスが走るという情報が入って来たため、すでに登校している生徒を1限目は自習として、遅れて登校する生徒を待つことにしたということです。

しかし午前9時20分ごろ、生徒から「代替バスに乗れなくて次のバスに乗るが、いつバスが来るのかわからない」「電車が来ないのであきらめて帰ります」といった連絡が入ってきました。生徒たちの状況を把握するにしても、約130人もの生徒に個別に連絡を取るとなると時間がかかってしまいます。

このため、午前9時半に臨時職員会議を開き、その後の方針を話し合いました。「きょうは全員揃わないと成立しない行事を予定しているが、生徒が全員揃うめどが立たない。また、新年度で授業も始まっていないため代替授業も実施できない」といった状態のため、正式に臨時休校を決めました。

なお、臨時休校が決定し、帰宅できる手段のある生徒は速やかに帰宅、夕方までバスの便がない生徒は、時間まで教室で自習しながらバスを待ったということです。

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