金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。 現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人：69歳男性 同居家族構成：本人、妻（68歳） 居住地：北海道 リタイア前の雇用形態：公務員 リタイア前の年収：700万円 現在の貯蓄額：預貯金1500万円、リスク資産なし 現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：共済年金40年
現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：6万5000円 老齢厚生年金（厚生年金）：13万円 障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし 遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし その他（企業年金や個人年金保険など）：なし 配偶者の年金や収入：年金78万円（年額）
「物価と社会保険料の高騰で、生活は厳しい」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。 その理由として「物価高騰や社会保険料の高騰により、生活は厳しいです。食費や衣類、趣味などの楽しみに使う経費は我慢しなければならないことが多いです」と語っています。 ひと月の支出は約「26万円」。いっぽう夫婦の年金も月約「26万円」のため年金だけでは「年の半分くらい足りない月がある」と回答されています。
「足りない支出は貯蓄から捻出」
現在、年金以外の定期的な収入はなく、年金で足りない支出については「貯蓄から不足する都度引き出している」という投稿者。 そのため「車など（買い替え費用がかさむもの）はメンテナンスをしっかりするなどして大事に使っています。健康にも留意して、その維持のため、運動・休養・栄養バランスに気を付けています」と、大きな出費が発生しないように日々心掛けているそう。 「年金収入だけでは不足する月もありますが、工夫をして自分なりに楽しく生活するよう努めています」と説明されています。
「生活費のムダを省いておけばと後悔も」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「生活費の見直しを定期的に20歳代、30歳代、40歳代などのように区切って行い、その都度不要なものはやめて、貯蓄に回すなど資産を増やすようにすべきでした」と回答。 いっぽうで今の生活に楽しみを見出すことにも積極的な投稿者。「私の場合は働いていないので、自由な時間があります。その時間を趣味の時間にあてて第二の人生を楽しんでいます」と語られていました。 ※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています ※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます ※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません (文:あるじゃん 編集部)
