娘が「航空管制官」を目指しています。ハードな仕事のようですが年収はいくらくらいなのでしょうか?

航空管制官とは?

航空管制官は、空港や空の安全を守ることが仕事です。主な業務は離着陸の許可などを行う飛行場の管制業務、レーダーでとらえた航空機に対し、許可や指示を行う航空路の管制業務などです。

また、基本的に24時間体制である場合が多く、夜勤や早朝勤務もこなします。

航空管制官の年収

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、航空管制官の平均年収は579万8000円です。国税庁が発表した令和4年の日本人の平均給与は458万円であることから、一般的な年収よりも、120万円ほど高い額であることが分かります。

航空管制官の初任給は?

国土交通省によると、2023年12月1日時点で4年制大学新卒で職歴がない場合の給与の月額は20万8000円(地域手当含む)とのことでした。このほかに扶養手当・住居手当・通勤手当などが支給されます。

ほかにもいわゆるボーナスと同等の期末手当や勤勉手当も、俸給などの約4.4ヶ月分支払われます。

航空管制官の給与は俸給表で決まる

航空管制官は、採用後さまざまな研修に参加し、技能試験を受けます。

技能試験に合格し、航空管制官とみなされると、専門行政職俸給表にならって給与が支払われるようになります。

俸給表とは、国により定められた国家公務員の基本給を定めたものです。航空管制官のように専門的な知識が必要な職種は、専門行政職俸給表に沿って給与が決定します。

航空管制官になる方法

航空管制官になるためには、国土交通省の航空管制官採用試験に合格する必要があります。さらに合格後は、航空保安大学校にて8ヶ月の研修を受け、その後各地の空港や航空交通管制部へ配属されます。

航空管制官になるために必要なスキル

航空管制官になるためには、さまざまなスキルが必要です。

__・協調性がある
・冷静な判断ができる
・向上心がある
・英語力がある__

飛行機に乗る多くの命を守るために、どのスキルも非常に重要です。

とくに英語力は、パイロットとのやり取りで必要なため、高いスキルが求められます。定期的に国際民間航空機関(ICAO)の定める航空英語能力証明実地試験を受け、一定以上の成績をあげる必要があります。

航空管制官の平均年収はおよそ580万円!

航空管制官の年収はおよそ580万円です。日本人の平均年収を大きく上回る額ですが、飛行機の乗客だけでなく、航路の下に住む人々の命も守らなければならない、責任の重い仕事です。英語力や何が起きても動じない冷静な判断力など、さまざまなスキルも求められます。

しかし、それと同時にやりがいを感じることも多いでしょう。お子さんが真剣に航空管制官になることを志しているのなら、それを実現できるよう、応援してあげるのもよいのではないでしょうか。

出典

厚生労働省 職業情報サイトjobtag 航空管制官
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 概要
国土交通省 航空管制官 公式 採用試験・求める人材給与

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社