日鉄が不参加の意向、呉地区跡地の活用巡る3者協議「防衛省案に注力」

日鉄呉跡地

 広島県呉市の日本製鉄(日鉄)瀬戸内製鉄所呉地区跡地の産業用地としての活用策を探る広島県、呉市、日鉄の3者協議を巡り、県は9日、日鉄から不参加の意向を伝えられたと明らかにした。日鉄は防衛省による複合防衛拠点の整備案への対応に「注力するため」と説明しており、湯崎英彦知事は記者会見で不快感を示した。

 県によると、日鉄から3日、県と市に「複合防衛拠点の案に注力するため、その他の跡地利活用を検討する協議には現時点では参加できない」との意向が示されたという。県と市、日鉄は防衛省案以外の活用策を検討するため4月に3者協議を開く合意をしていた。

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