スパイダーマン俳優主演の舞台、相手役のアフリカ系女優への人種差別で問題も

「スパイダーマン」シリーズなどで知られる俳優のトム・ホランド主演の舞台作『ロミオとジュリエット』が、年内にブロードウェイで上演される。

来月から12週間にわたってロンドンで上演されるウィリアム・シェイクスピアの同劇作で、トムはロミオ役で主演を務めるが、再びトムが舞台を踏む姿を観ようとファンがチケットに殺到していることから、アメリカでの公演が決定した。

ある関係者はザ・ミラー紙に、こう話している。「『ロミオとジュリエット』は、ロンドン公演の後ブロードウェイに向かいます。後に詳細が発表される予定です」「監督のジェイミー・ロイド自身も、古典をミニマリスト的アプローチで脚色することで知られていますが、これまで何度も上演されてきた『ロミオとジュリエット』が注目を集めている理由は、間違いなくその主演俳優です」「ファンは、マーベル作品でヒーローを演じたトムが演技するのを間近で直接目にするのを待ちきれないのです。チケットが200ポンド(約3万8000円)ぐらいですから、素晴らしく儲かるものです」

ロンドンのデューク・オブ・ヨーク・シアターで5月11日から8月3日まで上演される同作。トムは映画『リトル・ダンサー』の舞台化作品『ビリー・エリオット:ザ・ミュージカル』のロンドン公演でタイトルロールを演じてデビューを果たした後に映画俳優の道を歩んでおり、ロイド監督は、トムを迎えるのは「栄誉」だと喜びを語っている。

一方で同作の制作陣は、ジュリエット役のアフリカ系イギリス人女優フランチェスカ・アメウダ・リヴァーズがオンライン上で「酷い人種差別」的な誹謗中傷を受けたことに対して声明を発表。「私たちは素晴らしいアーティストのグループと仕事をしているのです。彼らは、オンラインのハラスメントに直面することなく、作品を創造する自由があるべきです」「我々は、全力で我々の劇団の全員をサポートして守り続けます。いかなる虐待も容認せず、通報します」とした。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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