市営バスで貨客混載、取れたて野菜を横浜駅へ 市とJAなどが実証実験、野菜はマルシェで販売

実証実験前のテストで、燃料タンクの上部スペースに置かれた野菜入りのバッグ(横浜市提供)

 横浜市とJA横浜などは今月、市営バスで取れたての地元野菜を運ぶ実証実験を開始する。運行中の車両で乗客と貨物を一緒に運ぶ「貨客混載」は民間のバス会社で広がりつつあるが、市営バスでは初めて。野菜は横浜駅近くで開催しているマルシェで販売し、売り上げの一部は子ども食堂の運営費に充てる。

 実証実験は市とJA、一般社団法人スマートニッチ応援団(同市金沢区)の3者が毎月第2.4土曜日の2回、市営バス82系統の1便を使って展開する。

 野菜はJA神奈川支店(神奈川区)併設の直売所で保冷バッグに入れ、最寄りの停留所でバスに搭載。車内では空きスペースに固定し、約2.5キロ離れた終点の横浜駅西口で降ろす。

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