大谷翔平の「神秘的な雰囲気は対戦相手を怯えさせる」 異次元弾の打席で敵地紙が感じた“畏れ”

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

ツインズ戦で3号ソロ含む3本の長打、敵地紙が伝えた現地の空気

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、敵地ミネアポリスで行われたツインズ戦の7回に今季3号となるソロ本塁打を放った。広島などでプレーしたジェイ・ジャクソン投手のスライダーを、逆方向に運ぶ技ありの一撃だ。試合はドジャースが4-2で勝利し、大谷は5打数ですべて長打の3安打を放つという大暴れ。打率を.345に引き上げた。地元紙は「大谷の神秘的な雰囲気は、対戦相手を怯えさせる」と打席での空気感にまで衝撃を受けた様子だ。

開幕直後の不振からは完全に脱したようだ。大谷は初回、6回と二塁打を放ち、3日(同4日)のジャイアンツ戦から続く連続試合マルチ安打を、自己最長の5試合に伸ばした。そして7回2死無走者で迎えた打席、カウント2-1からジャクソンのスライダーが高めに入ってきたのを打ち返した。打球は左翼へぐんぐん伸び、スタンド前列へ。3号ソロにはパワーと技術がたっぷり詰まっていた。

米ミネソタ州の地元紙「パイオニア・プレス」は「ショウヘイ・オオタニがショーを披露し、ツインズに勝利したドジャースを導く」と言う見出しで大谷のプレーを紹介した。

記事は「ショウヘイ・オオタニの神秘的な雰囲気は対戦相手を怯えさせるものを持っている。彼は他の選手たちと比べて、まるでスーパーヒューマンのような伝説的な存在感を持っている。彼が打席に立つたびに、何か特別なことが起こりそうに感じる」と、打席での姿から敵地を恐れさせていると伝えた。

さらに「だからこそ、陰鬱な空が広がり、試合開始時には華氏50度(摂氏約10度)を下回る月曜日の夜にもかかわらず、1万5000人以上がターゲット・フィールドに現れたのだ」と、スタンドの観客は大谷を見に来ていたと指摘する。

続けて「当然ながら、オオタニは評判に違わぬ活躍を見せ、観客全員のためにショーを披露した。5打数3安打でドジャースを4-2の勝利に導いた。この日本人スーパースターがキャリアを通して届けてきたようなお馴染みのパフォーマンスだった」。衝撃のパフォーマンスも、大谷なら当然だとでも言いたげだった。

THE ANSWER編集部

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