【WWE】ザ・ロックが離脱表明 コーディには〝再戦〟要求「お前を狙って戻ってくる」

WWEのリングを去るザ・ロック(©WWE)

ハリウッドスターの「ドウェイン・ジョンソン」ことザ・ロック(51)が、WWEマット離脱を表明。新WWEユニバーサル王者のコーディ・ローデス(38)には〝再戦〟を要求した。

6日の祭典「レッスルマニア40」初日に、8年ぶりとなる試合復帰。同じアノアイ一族のローマン・レインズと悪のタッグを組み、コーディ&セス・ロリンズを撃破した。しかもコーディから直接フォールを奪った。祭典2日目(7日)のレインズvsコーディの王座戦にも介入。突如現れた〝怪人〟ジ・アンダーテイカーにKOされコーディの王座奪取を阻止できなかったが、さすがの存在感を示した。

祭典から一夜明けた8日(日本時間9日)のロウ(ペンシルベニア州フィラデルフィア)では、オープニングにCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHが登場。「新時代へと俺たちを導いてくれる男」と、新王者コーディを呼び込んだ。レインズの超長期政権を1316日で止めた新エースが「俺はかつて望まれなかったが、いまや否定できない存在となった」などと語っていると、サングラス姿のロック様が入ってきた。観衆は「アンダーテイカー!」「ロッキー最悪!」「最低ヤロー」のチャントと大ブーイングを浴びせた。

ロック様はまず〝お約束〟で地元の観衆を罵倒すると、コーディには「お前はやり遂げた。物語を終わらせた。レインズを倒したんだ」と賛辞を送った。さらに息子の快挙に母のミシェルさんも父の故ダスティ・ローデスも「満面の笑みを浮かべている」と語った。

ロックは5日の殿堂入り式典で今年殿堂者となった故モハメド・アリのロニー夫人から、「ピープルズ・チャンピオン」ベルトを贈呈された。「このベルトは俺様にとって大きな意味がある。でもコーディ、ロック様にそのタイトルを持たせてくれ」と提案。観衆は「ノー!」のチャントを上げる中、コーディは自分のベルトとロックのベルトを交換し、リスペクトを示してくれたロック様の願いを聞いてみせた。

最高峰ベルトをコーディに返したロック様は「しばらくここを離れないといけない」と、再びWWEマットを離れてハリウッドに戻ることを表明。観衆が「グッバイ~♪」と歌声を上げたが、「ロック様はプロレスを愛している。覚えてほしいのはロック様は去っていくが、コーディ、お前を狙って戻ってくる」と言ってのけた。コーディが「楽しみにしとくよ」と応じると、ロックは「お前はレインズを倒したが、その24時間前にロック様がお前を倒した。コーディ、レインズとの物語は終わったが、俺たちの物語は始まったばかりだ」とズバリ。復帰した際には、コーディに再戦を要求したのだ。

コーディは「あんたは〝ファイナル・ボス〟だし、TKO(WWEの親会社)の役員だからそう思うんだろ。でも俺はあんたのチャンピオンだ」と切り返すと、ロック様は「お前に渡したいものがある」といい、何かを手渡し「手を開かなくても何かわかるな。二度と俺様を失望させるなよ。ファイナル・ボスの妙技を味わえ」と告げた。

謎めいた〝贈り物〟は何を意味するのか? ロック様の言うように、コーディの新たな物語が始まったのは間違いない。

この日のロウは「ABEMA」にて放送された。

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