余仁生、47億ドルで日本企業に売却

145年の歴史を持つ老舗漢方薬チェーン「余仁生」が日系企業に転換した。4月6日付香港各紙によると、日本のロート製薬と三井物産は、余仁生国際の株式100%取得を発表した。取引額は8億シンガポールドル(約46億4000万香港ドル)で、6月に買収を完了する予定。ロート製薬が余仁生株の60%を保有して筆頭株主となり、三井物産と創業ファミリーがそれぞれ30%と10%の株式を保有する。日本のコンソーシアムは、この買収により将来的にアジアの健康分野の発展が加速すると指摘した。買収方法はロート製薬と三井物産がまず特殊目的会社(SPC)を設立し、シンガポールのファンド、タワーキャピタル、余仁生ファミリーで構成する大株主会社「ライチャス・クレーン」から保有する余仁生国際の株式85.9%を買収し、残りの14.1%を他の株主から取得する。

SPCが余仁生国際の株式を100%保有した後、余仁生ファミリーはSPCから株式の10%を再引き受けし、三井物産が株式の一部を保有し、一連の調整を経て最終的に30%を保有することとなる。ロート製薬は株式の60%を保有し大株主となる。 この取引では余仁生の価値は8億シンガポールドルと評価された。

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