能登地震後3カ月「余効変動」か 広範囲で地面ゆっくり動き続ける

地震調査委員会の平田直委員長

 政府の地震調査委員会は9日、1月の能登半島地震発生から約3カ月間で、大きな地震の後に地面がゆっくり動き続ける「余効変動」とみられる地殻変動が広範囲に観測されたと明らかにした。富山県や新潟県、長野県などで水平方向に1センチ超ずれ動き、石川県輪島市では約5センチの沈降が確認されたとしている。

 9日の定例会合後に記者会見した平田直委員長は「地震の規模が大きく広範囲で確認された。珍しい現象だ」と指摘。「能登半島の北側などで、最初隆起したのが沈降し、西に動いたのが東に動いている。防災上被害を及ぼすことはないが、データなどを精査し理解することが重要だ」と話した。

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