ELMSテスト開催中のバルセロナのパドックで事故発生。サポートレースのチームマネジャーが亡くなる

 4月9日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットのパドックで、死亡事故が発生した。

 この日は、4月12〜14日に同地で開幕を迎えるELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの公式テスト2日目にあたる。事故は、10日から走行が開始されるサポートレースの『ミシュラン・ル・マン・カップ』のパドックで起きた。

 ミシュラン・ル・マン・カップは、ル・マン24時間やWEC世界耐久選手権を運営するACOフランス西部自動車クラブが開催するシリーズのひとつであり、基本的にELMSの前座として併催される。昨年は日本から小泉洋史とケイ・コッツォリーノもGTクラスに参戦した。

 今回のインシデントは、9日朝の準備中に、プロトン・フーバー・コンペティションのチームマネジャー、ゲルハルト・フロインドルファーが、同チームのトラックとの死亡事故に巻き込まれたもの。詳細の状況は明らかにされていないが、ELMSから発表された声明では「彼はすぐにサーキットの医療スタッフの診察を受けたが、残念ながらこの怪我がもとで亡くなった」と記されている。

 ドイツ籍のプロトン・フーバー・コンペティションは、ミシュラン・ル・マン・カップ開幕戦のGT3クラスに、1台のポルシェ911 GT3 Rでエントリーしている。

 声明のなかで、ル・マン・エンデュランス・マネジメントのフレデリック・ルキアンCEOは、「エンデュランス・ファミリー全体を代表して、ゲルハルト・フロインドルファーのご遺族、とくに妻のカロラ氏とプロトン・フーバー・コンペティションチームに、心からお悔やみを申し上げる。エンデュランス・ファミリーにとって、今日は非常に悲しい日だ」と述べている。

 ACO会長のピエール・フィヨンは「今朝、我々はゲルハルト・フロインドルファーの訃報を知った。耐久レースに関わるすべての人を悲しませている。ゲルハルトはエンデュランス・ファミリーの一員であり、誰もが彼を惜しむことになるのは悲しい。 ACOの全員から、ゲルハルトの家族と友人に、哀悼の意を表したいと思う」と述べた。

 また、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットのマネージングディレクター、ジョゼップ・ルイス・サンタマリアは「サーキットを代表して、この事故を深く遺憾に思い、ゲルハルトの家族、友人、そしてヨーロピアン・ル・マン・シリーズのパドック全体に深い哀悼の意を表したい」と述べている。

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