トランプ氏、フロリダ州で英外相と会談 NATO防衛費巡り協議

[ワシントン 9日 ロイター] - 米大統領選で共和党の候補指名を確実にしたトランプ前大統領は9日、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」でキャメロン英外相と夕食を共にし、「北大西洋条約機構(NATO)加盟国が防衛費の要件を満たす必要性」について協議した。トランプ陣営が9日発表した。

トランプ陣営は声明で、両氏が「今後の米英選挙、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)特有の政策に関する問題、NATO加盟国が防衛費の要件を満たす必要性、ウクライナでの殺害の終結」などについて話し合ったと発表した。

キャメロン外相はワシントンで行った記者会見で、今回の夕食会は政府閣僚が野党政治家と会談する過去の例に沿ったものとした上で、「多岐にわたる重要な地政学的課題について議論した」と述べた。ただ具体的な協議内容については明らかにしなかった。

英外務省の報道官は前日、両氏の会談は「日常的な国際的関与」の一環であり、英閣僚が米野党の大統領候補者と会談するのは「標準的な慣行」とした。

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