東部ハリコフ州の防御強化へ ウクライナ、ゼレンスキー氏視察

ウクライナのゼレンスキー大統領(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、東部ハリコフ州を訪れ、ロシアとの国境近くで構築している防衛拠点を視察した。ハリコフ州ではロシア軍の攻撃が激化しており、ゼレンスキー氏は防御強化を急ぐ必要性を指摘した。大統領府が発表した。

 ハリコフ州のシネグボフ知事によると、防衛拠点は塹壕やシェルターなどで構成される。「竜の歯」と呼ばれる戦車阻止用の障害物も設置されているという。

 ハリコフ市と周辺地域ではインフラ施設を狙ったロシア軍の攻撃が相次ぎ、電力不足も深刻化している。ゼレンスキー氏は9日のビデオ演説で「ハリコフの防空を強化する決定を下した」と述べた。

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