新社会人、思いやり精神学ぶ 熊本市で介助体験講座

食事介助体験で、弁当を食べさせる新社会人=3日、熊本市中央区

 熊本県内の新社会人向けボランティア入門講座が3日、熊本市中央区の熊本YMCAであり、参加者は食事介助や車いす試乗などを通して、相手の立場や気持ちを理解する精神を学んだ。

 県内27企業・団体でつくるYMCAフィランソロピー協会が毎年開き、29回目。この日、県内4企業・団体の31人が参加した。NPO法人ヒューマンネットワーク熊本の会員で、車いすを使う3人が講師を務めた。

 食事介助体験では、参加者は2人一組で、会話しない条件でご飯やおかずを箸を使って相手に食べさせた。段差の移動や階段の上り下りの手助けなど、車いすの使い方も教わった。

 熊本トヨタ自動車の女性新入社員は「相手の気持ちを考える大切さを再認識した」と話した。(九重陽平)

© 株式会社熊本日日新聞社