「スケボーできる場所を」山北町で中学生直訴…神奈川県西地域で初の「パーク」登場

オープン式典でデモンストレーションも行われたスケートボードパーク=7日、山北町岸

 神奈川県西地域では初めてとなるスケートボードパークがぐみの木近隣公園(山北町岸)に登場した。これまで町内にはスケボーができる公園などはなく、中学生が町に遊び場の整備を“直訴”して実現した。

 スケボー場(360平方メートル)は公園東側のいこいの広場内に設置。約2千万円をかけてジャンプ台など五つのアトラクション器具も設けた。

 子どもたちは以前はスケボーが禁止されている山北鉄道公園や町役場敷地などでひっそりと遊んでいたという。近隣住民からの苦情もあり、昨年3月に中学生4人が町役場を訪れて「スケボーができる場所をつくってほしい」と要望した。

 町は要望を受けて町立小中学校でアンケートを実施。小学生の4割が「スケボー場があったらスケボーをしてみたい」と回答したため、開設を決めた。町担当者は「どれだけの利用があるか未知数だが、小中学生に広くスケボーで遊んでもらいたい」と期待している。

 オープンの今月7日にはセレモニーのほか、デモンストレーションも行われた。

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