TSMC財団が地震の被災地支援 台湾、企業へ協力呼びかけ

被災地にある消防署を視察するTSMCの慈善財団の張淑芬理事長(右から3人目)=9日、台湾東部・花蓮県(共同)

 【花蓮共同】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の慈善財団が、台湾東部沖地震の被災地支援に乗り出した。同財団の張淑芬理事長が9日に東部・花蓮県を訪問し「共に被災者の心が穏やかになるようにしよう」と他の企業に支援協力を呼びかけた。台湾メディアが伝えた。

 張氏は被害があったマンションを訪れ、壁の亀裂や外壁が落下した様子を視察し「自分ができることを知りたい」と話した。

 TSMCは3日発生した地震により、生産ラインの一部で作業員を一時退避させたが、一部設備を除き5日にほぼ全て復旧したという。

 発生から1週間を迎えたが、花蓮県では現在も行方不明の6人の捜索が続いている。

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