吉沢亮、先輩となって帰ってきた“しこちゃん先生”に「約1年たってもダサくて愛くるしかったです」──「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」インタビュー

2022年に放送された吉沢亮さん主演の連続ドラマ「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)の続編となるスペシャルドラマ「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」が4月13日に放送されます。

本作は、北海道のPICUを舞台に、主人公の“しこちゃん先生”こと駆け出しの小児科医・志子田武四郎が、幼い命を救うために奮闘しながら、医師として、人間として成長していく姿を描いたメディカル・ヒューマンドラマ。

約1年半ぶりにしこちゃん先生として帰ってくる吉沢さんに、本作に対する思いや撮影エピソードなどをお伺いしました。

──まずは、スペシャルドラマとして続編が決まった時の心境をお聞かせください。

「純粋にうれしかったです。連続ドラマの時、すてきな方たちばかりでとても居心地がいい現場だったので、皆さんとまた会えることがうれしかったです。今回も、相変わらず笑いの絶えない現場で幸せでした」

──キャストの皆さんとは久々にお会いしていかがでしたか?

「連ドラの時はコロナ渦だったので、なかなかプライベートな時間をご一緒することはできなかったのですが、今回北海道ロケの際に、初めて安田(顕)さんとご飯を食べに行けました。お酒も一緒に飲んで、いろんなお話ができて楽しかったです」

──本作では連ドラから約1年後が描かれます。あらためて、しこちゃん先生を演じられた印象をお伺いできますでしょうか。

「しこちゃん先生に関しては、相変わらずかわいそうなやつだなって(笑)。約1年たっても『エースと言えば僕』と思っていたり、いろいろとはき違えている感じがダサくて愛くるしかったです」

──約1年後の姿を演じるにあたって、変化しようと意識した部分はありましたか?

「あまり変えようと意識はしていないです。連ドラの時から、芝居を作り込むよりも演じている僕の感情をそのまま使った方がリアルでいいのではと思っていて。ただその場にいて、感情がにじみ出ればいいなと。医療的な部分は結構勉強しました」

──医療的な成長を演じるのは難しかったでしょうか?

「めっちゃ難しかったです。約1年たつとしこちゃんも成長しているので、ほぼ1人で手術を行うシーンまであって。『ずっと1人でしゃべってるんだけど!?』って驚きました(笑)」

──セリフを言いながら手も動かさないといけないのは相当難しいのでは…?

「動きとセリフを連動して覚えられるので、同時の方が意外と頭に入りやすかったです。病状などを説明する時に医療用語がたくさん出てくるのですが、医者として普段使っている言葉として自然に言わなければいけないので、逆にセリフだけの方が難しかったです」

──しこちゃん先生に後輩ができるのも見どころの一つだと思いますが、ご自身が“先輩になったな”と実感する瞬間はありますか?

「少し前まで同世代の役者が集まるドラマでは一番年下のことも多かったのに、今では年上なことが多いので『年とったなぁ…』ってしみじみ思います。かと言って、“先輩だからこうしなきゃ”みたいなものは普段から意識していないです。頑張ろうと思っていた時期もあったんですけど、疲れちゃって(笑)」

──後輩からすると、接しやすい先輩なのかもしれないですね。

「後輩からアドバイスを求められれば、もちろん真剣に対応します。あまり求められたことはないですが…(笑)。へたに先輩づらせず、普通に接するように意識しています」

──研修医役で登場した小林虎之介さんと武田玲奈さんの印象をお伺いできますでしょうか。

「連ドラからの流れがあるので、途中から入るのは僕だったら少し気まずいと思ってしまうのですが、2人はすごくフラットに現場になじんでいましたし、共演して楽しかったです。特に、僕は虎之介くんと一緒のシーンが多かったのですが、現場に入ってストイックに芝居と向き合っている姿がすてきでした」

──母親役の大竹しのぶさんとは、本作で再び共演シーンがありますね。

「大竹さんとお芝居をさせていただくと、自然と息子にしてもらえているような気がします。大竹さんの放っているオーラみたいなものがすごく温かいので、いい意味で遠慮せずにぶつかることができますし、1年ぶりにお芝居をしても、最初からいいテンポ感でセリフのやりとりができました」

──患者役で登場する子役の皆さんたちとは、どのようなコミュニケーションを取られていましたか?

「他の共演者の方々と同じように接していました。『出身はどこですか?』とか『学校で今何がはやっているんですか?』って。子役のみんなは泣く芝居が多くて結構集中しないといけない時間があるので、話しかけてよさそうな時を見計らって話しかけていました」

──ちなみに、身近にしこちゃん先生がいたら友達になれそうですか?

「めっちゃいいやつだとは思うんですけど、もうほぼ僕の分身みたいなところがあるので、あまり好きになれないかもしれないです(笑)」

──では、PICUのメンバーで身近にいてほしいメンバーは…?

「(矢野)悠太(高杉真宙)です! 本当にいいやつですよね。そもそも、男女の幼なじみであれだけ仲がいいという関係性に憧れます。大人になっても友情を保てているのがすごいですし、うらやましいです」

──今回のスペシャルドラマで注目してほしいポイントを教えてください!

「感動的ないいシーンがたくさんあります。個人的には(涌井)桃子(生田絵梨花)がお母さんになって、いろいろあって…。ダメだ、何を言ってもネタバレになるので全部見てください!(笑)」

──では、吉沢さんにとって「PICU」とはどんな作品でしょうか?

「すごくすてきな方ばかりに囲まれた作品なので、僕にとっては“帰る場所”みたいな作品です」

──最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします!

「先輩となったしこちゃん先生が後輩とどう接するのか?など、見どころはたくさんあります。スペシャルドラマならではのストーリーを楽しんでもらいつつ、本作の根本にある“温かみ”は何も変わっていないので、連ドラから見てくださっている方々には確実に楽しんでいただける内容となっています。たくさんの方々に見ていただきたいです」

【プロフィール】

吉沢亮(よしざわ りょう)
1994年2月1日生まれ。東京都出身。近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、NHK大河ドラマ「青天を衝け」、映画「キングダム」シリーズ、映画「東京リベンジャーズ」シリーズなど多数。映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」「キングダム 大将軍の帰還」が2024年に公開予定。映画「国宝」が25年に公開予定。

【番組情報】

「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」
フジテレビ系
4月13日 午後9:00~11:10

フジテレビ担当/M

© 株式会社東京ニュース通信社