「ずっと出れば3割打てる」打率.381のオリックス・西野の凄みを坂口氏が解説

◆ 「これくらい打っても不思議じゃない」

オリックスは9日、本拠地での楽天戦に5-4で勝利。「2番・三塁」で出場した西野真弘は3打数2安打・1四球の活躍だった。

初回、先頭が三球三振で倒れた直後に最初の打席に立つと、ここで西野はなんと11球粘った末に四球をもぎとって出塁する。続く中川圭太の二塁打で三塁まで進むと、遊ゴロの間に先制のホームを踏んだ。

3回も一死から変化球をさばいて左安打を放つと、ここから打線が繋がりを見せて追加点を獲得。さらに5回の先頭で迎えた第3打席では右二塁打でチャンスメークして2試合ぶりのマルチ安打を達成した。

その後チームは後半に1点差まで追い上げられるも最後は守護神の平野佳寿が締めてゲームセット。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた高木豊氏はオリックスについて「中川が戻ってきて、西野を使いだしてからちょっと良くなりましたよね」と上位打線で奮闘する伏兵の働きぶりを称賛した。

ここまで打率.381(21-8)と絶好調を維持しているが、同じく出演した坂口智隆氏は「中川選手の復帰も大きいですけど、西野選手に関しては僕も一緒にやった事があるので、これくらい打っても不思議じゃないくらい能力がある」と現役時代の記憶を振り返りつつ西野を高評価した。

続けて最大の長所を「チームの状況を見れる選手」と評すると、「粘れる時は粘れますし、仕掛けなきゃいけない時はどんどん積極的に行けるので、本当に打撃能力が高い選手だなと思います」と凄みを解説。

「ずっと出れば3割っていうところはクリアできる選手だと思ってたので……まぁ本領発揮してきたなと」と語り、その卓越したケースバッティングと戦術眼に太鼓判を押した。

チーム打率.190と打者陣の状態が上がってこないオリックスの中で奮闘を続ける西野。内外野問わずポジションをこなす守備に、上位から下位まで打線に名を連ねて役割をこなす働きぶりはまさに究極のユーティリティプレーヤーだ。打線の火付け役となり、チームに勢いをもたらす西野に今後も引き続き注目していきたい。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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