ベテラン選手「もっとくれよ」 ゴール裏サポへ要求、熱いやりとりに反響「考えさせられる」

前野貴徳がゴール裏のサポーターと熱いやりとり(写真は2020年)【写真:Getty Images】

DF前野とゴール裏サポーターがやりとり

愛媛FCは4月7日、J2リーグ第9節でファジアーノ岡山と対戦し、2-2で引き分けたなか、試合後にDF前野貴徳とゴール裏のファン・サポーターが交わしたやりとりに注目が集まっている。

現在35歳の前野は2011年に愛媛でプロデビュー。その後、鹿島アントラーズ、アルビレックス新潟を経て、18年から愛媛に復帰。今節で開幕戦以来となるリーグ戦2試合目の出場を果たした。

試合は両チームが2ゴールずつを奪い、2-2のドロー決着となったなかで、試合後に愛媛の選手たちがファン・サポーターに挨拶。前野は1人、ゴール裏のファン・サポーターに歩み寄り、自身の思いを口にした。

「なんであっち(岡山サポーター)より黙ってんだよ、じゃあもっとくれよ。もっとちょうだいよ」

前野の呼びかけに愛媛のファン・サポーターも「おれたちもやってるよ、わかってるよ。もっと頑張るよ」と呼応。ゴール裏全体から前野に拍手が送られ、控え室に戻る選手たちを愛媛FCコールで称えた。

愛媛の公式YouTubeチャンネルで前野とファン・サポーターのやりとりが公開されると、コメント欄やSNSで反響を呼び、「これから愛媛は強くなるような予感」「みんな真剣。みんなポジティブ」「いつまでも熱く頑張って欲しい」「前野は漢だな」「考えさせられるな」「前野選手と愛媛のゴール裏との絆に胸が一杯になりました」など、コメントが寄せられた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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