4月12日から21日まで ふるさと伝承センターが「ひなもん展」 「ひなもんまつり」の作品が会場を移して展示

 4月12日(金)から21日(日)まで、「彩りに和む阿知須のひなもん展」が、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)で開かれる。

 

 山口の伝統やものづくりを月替わりで紹介している「マンスリー企画」の一つだ。山口市阿知須地域で約20年続く「ひなもんまつり」で飾られた作品が、会場を移して展示される。

 

 「ひなもん」とは、福岡県柳川市のつるし飾り「さげもん」にヒントを得た阿知須地域の手工芸品。同地域に住む藤本慶子さんと緒方勝子さんが、バスツアー「柳川ひな祭り・さげもんめぐり」に参加してその魅力に触れ、2002年に制作を開始した。その後、教室も開講するなど活動の輪が広がり、2005年には同地域での「ひなもんまつり」もスタート。今年は2月8日から12日にかけて開かれた。個数や形式を決めることなく、赤やピンク色など鮮やかなちりめんや古布を用い、統一感に気を付けつつも自由に制作されているのが特徴だ。

 

 同センターの兒玉和夫副館長は「当センターでひなもん展を開催するのは5、6年ぶりのことになる。飾りで華やかに彩られた館内は、いつもとはまた違った雰囲気にもなるので、ぜひ来場を。また、竪小路の通りからもガラス越しに観賞できるので、日中はもちろん、午後11時までのライトアップによる情景も楽しんで」と話している。

 

さらに、「ひなもんづくり体験」ワークショップも開かれる。開催日時は、4月20日(土)午前10時からと午後1時半から。所要時間は約1時間半で、参加料は500円。定員は各回10人で、同施設(TEL083-928-3333)への予約が必要だ。

 

 同館のマンスリー企画は、2021年11月にリニューアルした「まなび館」により親しんでもらおうと、2022年2月に始まった。萩焼、(プラモデルの)ジオラマ、大内塗、手作り凧、クリスマス、鷺流狂言、徳地和紙、和布(わぬの)など、様々なテーマで実施されている。

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