メル・ギブソン、「ブラックリスト入り」の自分を救ったロバート・ダウニー・Jrを賞賛

メル・ギブソンが、ハリウッドで「ブラックリスト入り」してしまった自分のために発言してくれた ロバート・ダウニー・Jrを賞賛している。2006年に飲酒運転で逮捕された際に反ユダヤ主義的な発言をし、キャリアが急落したメル、2011年にプレゼンターを務めたアメリカン・シネマテーク賞の授賞式で、受賞者のロバートがハリウッド業界の荒野からメルを連れ出してくれたという。

『オッペンハイマー』でアカデミー助演男優賞に輝いたロバートについて、メルはエスクァイア誌にこう語っている。「ある時、ちょっと厄介な状況に陥って、それが僕のキャリアを終わらせるようなことになったんだ。パトカーの後ろで、酔っ払ってバカなことを言ったら、突然ブラックリストに載ったんだ」「数年後、ロバートは僕をある賞に呼んでくれた。彼がワゴンに乗れば僕は落ち、僕がワゴンに乗れば彼は落ちるというシーソーのような関係だった。その頃、僕はハリウッドでほとんど存在感がなかったけど、彼は僕のために立ち上がり、代弁してくれたんだ。大胆で寛大で親切な行為だった。僕はそんな彼が大好きだった」

当時、受賞スピーチでロバートは、観客にメルを「許す」よう呼びかけ、「あなたがこれまで1度たりとも罪を犯したことがないというなら別だが、もしそんな人がいるなら、完全に業界を間違えたとしか言いようがないけど、そうでなければの友人の罪を赦し、僕と同じように白紙に戻して、彼が恥じることなく、我々の集団芸術への偉大で継続的な貢献を続けることを許可してもらえないだろうか」と会場に訴えかけた。

さらに2014年にロバートは、暴言を吐いたメルについて、「許しを求めるだけで何も変わってない人物という例を出すべきではなけど、彼は根本的に別人となった」「あれは、誰かの精神面での最悪な部分が、あたかもその人の包括的な発言であるかのように扱われたしまったんだ」とデッドラインに語っていた。

© BANG Media International