「携帯電話がウイルスにハッキングされた」に注意!新潟胎内市の50代女性、710万円の詐欺被害 通信業者や警視庁を名乗り次々接触、「補償金」を要求

 補償金名目などで現金710万円をだまし取られたとして、新潟県胎内市の50代女性が4月9日までに新発田署に被害を届け出た。新発田署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 新発田署によると、2月下旬、女性の携帯電話に実在の通信事業者をかたるショートメッセージが届いた。女性が記載された番号に電話すると「あなたの携帯電話がウイルスにハッキングされた」などと言われ、指定された口座にATMから10万円を振り込んだ。

 その後も、情報セキュリティー関連の協会や警視庁を名乗る男から「あなたの携帯電話からウイルスが広がり、相手に補償しなければならない」などと電話があり、女性は3月下旬まで計9回にわたって現金を振り込んだ。

 4月に入り、女性が金融機関の窓口を訪れた際、女性の話を不審に思った職員が警察への相談を勧めたことで被害が発覚した。

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