キャンプ施設のある森林公園「寒河江市いこいの森」が本年度、リニューアルオープンした。管理棟トイレを洋式・水洗化し、キャンプエリアにトイレ・炊事場を新設するなど、利用者の要望に応えた。安価なキャンプエリア利用料を売りにしており、市は今後も広く集客を図っていく。
いこいの森は市西部の谷沢地区に1991年オープンした。約9ヘクタールの敷地内にキャンプエリアや運動広場などを備え、現在は地元住民らでつくる管理会が指定管理者となっている。
ソロキャンプブームなどもあり徐々に利用者が増えているといい、昨年度は延べ1万4953人が利用した。うち3028人がキャンプという。キャンプエリアへは車で乗り入れることができる。テントの利用料は一張り3人以内400円、4人以上が500円となっている。
リニューアルは国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用した。ほかには管理棟の外壁塗装、エリア内のWi-Fi環境も整備した。管理棟内には物産販売ブースを設け、収益を管理者の自主財源に充てる方針だ。販売を通じた交流の機会づくりも狙っている。総事業費は約1億2千万円。
3日には佐藤洋樹市長が視察し「多くの皆さんにキャンプなどを楽しんでいただきたい」と話した。オープン期間は4~11月。管理棟の営業時間は午前9時~午後6時(夏場は午後7時まで)となっている。問い合わせは市農林課農村整備係0237(85)1772。