【早出し】長井のTASビル市民内覧会 第2期改修ほぼ完了

4階プール部分を一新した温浴施設の大浴場。炭酸泉やサウナ、外気浴が楽しめる=長井市・TASビル

 長井市が進めてきたTASビルの第2期リノベーションの市民内覧会が9日から2日間の日程で、現地で始まった。ホテルやレストラン、長井商工会議所などが入居する9階建てランドマークのうち、6階客室を除く大部分の改修が完了。和食レストラン、温浴施設などが12日に営業を始める。

 入居するタスパークホテル(鷲見孝社長)は営業中で、改修を機に施設名を「タスパークホテル長井」に改称した。7、8階の客室を再編し、多様な客層に対応できるようシングルの増設、トリプルの新設などを行った。9階には眺めの良い多目的宴会場を新設。和食レストランが9階から1階に移り、1階隣で17日にベーカリーカフェがオープンする。

 4階のプール部分は、宿泊者も使える温浴施設に一新された。置賜地域初の炭酸泉を導入。サウナは10人ほどが入れる広さで、外気浴ができる半屋外の休憩スペースもある。同市清水町2丁目、無職成沢虞美子(くみこ)さん(78)は「客室もお風呂も広々としてリラックスできそう。落ち着いた色味もいい」と話していた。

 第2期工事の事業費は16億9522万円で、国の交付金などを活用した。温浴施設の一般利用は午前10時~午後11時。料金は中学生以上660円(市民550円)、4歳以上330円。

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