福島県産モモ「あかつき」を手軽に味わう 3商品、全国で発売

県産モモ「あかつき」を使って開発された「東北果実フルーツラテ」(手前右)と(奥右から)「福島県産あかつき桃ゼリー」、「白桃タルト」。バスケットの中身はゼリーとタルト

 JA全農と伊藤園など全国の食品メーカーでつくる「ニッポンエールプロジェクト協議会」が、福島県産モモの主力品種「あかつき」を使って進めてきた商品開発で、タルトとゼリー、フルーツラテの全3商品が全国のコンビニやスーパーなどで発売された。県産モモのおいしさを手軽に味わえる商品となっており、新たなファン獲得につながりそうだ。数量限定で、9月ごろまで店頭に並ぶ見通しだ。

 商品化されたのは、不二家の「パレッティエ 白桃タルト」(238円)、協同乳業と酪王協同乳業の「東北果実フルーツラテ」(213円)、全国農協食品の「福島県産あかつき桃ゼリー」(170円)の3種類。JAふくしま未来が生産した「あかつき」が食材に使われている。

 国産農畜産物のPRや全国の産地応援を目的とした「ニッポンエールプロジェクト」の一環で、JA全農と県内外の4社が連携して3商品を開発、製造した。

 JA福島五連の管野啓二会長らプロジェクト協議会の関係者が9日、県庁を訪れ、内堀雅雄知事に3商品をお披露目した。管野会長は「福島の農産物の知名度をアップさせ、全国にその名をとどろかせていけるような商品にしたい」と意欲を見せた。各メーカーの担当者が商品の特徴や開発に込めた思いを説明した。

 試食した内堀知事は「福島の自慢のあかつきをおいしく、食べやすくしてもらった」と感謝し「6次化することで、通年でおいしいモモを味わうことができ、海外の人にも福島のモモのおいしさを感じてもらうきっかけになる」と期待した。

 JA全農の桑田義文専務やJAふくしま未来の数又清市組合長らが同席した。

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